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【選手権/代表校レポート】群馬・前橋育英|総体での敗戦を糧にフィニッシュの意識向上で頂点を狙う

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2014年11月10日

県内のライバルを圧倒し、「東福岡に勝って日本一」を目指す。

決勝の前橋商戦は、エースの渡邊が先制点。流れを引き寄せた。

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 このダイレクトプレーの意識の向上が、選手権予選で形になった。昨年の県予選決勝では、桐生一を押し込んだものの1点が奪えず、セットプレーからの1点に沈んだ。さらに今年のインターハイ予選決勝では、常磐にワンサイドゲームを展開しながらも、なかなか1点が奪えず、延長後半でようやく渡邊が決めて1-0の辛勝だった。
 
 しかし、生まれ変わったチームは、準決勝で桐生一を4-1で圧倒すると、決勝の前橋商戦でも、開始6分に渡邊が圧巻のスーパーシュートを決めたのを皮切りに、猛攻を仕掛け、前半終了間際に追加点。後半に入ってからも3分、11分と立ち上がりに効果的にゴールを奪った。
 
 渡邊の先制点と坂元の4点目は、パスを出すと見せかけて、相手をつってから縦に仕掛けて決めたもので、青柳の2点目と青柳のシュートがDFに当たってオウンゴールになった3点目は、中から外、外から中とうまくスペースを活用して、テンポ良くパスをつないでゴールに結びつけた。
 
 残り10分は前橋商の猛攻に合い、1点を奪われたが、「残り10分までは非常に良かった。パスを回して終わりではなく、フィニッシュまで行けていた」と山田監督も納得の出来で、2年ぶりの選手権を手にした。
 
「インターハイの時、監督から『今のお前らじゃ東福岡には勝てない』と言われ続けた。僕らも成長したし、技術的な差はないと思う。僕らがもっと強くなればいいだけ。もっと上を目指したいし、そのためには東福岡を超えていかないといけない。東福岡に勝って、日本一になりたい」
 
 試合後、渡邊はこう力強く語った。残念ながらリベンジの機会を待ち望んだ大津は熊本県予選で敗れてしまったが、彼らの目には圧倒的な力を見せつけて、インターハイを制した『赤い彗星』こと東福岡の姿が、はっきりと映っていた。
 
 偉大な先輩たちですら、未だ成し遂げていない選手権優勝に向けて、上州のタイガー軍団は、さらに進化した姿を全国の舞台で見せるはずだ。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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