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【三浦泰年の情熱地泰】コパ・アメリカ編|下馬評不利な2チームが決勝へ! 現地観戦できず、僕は生まれて初めての経験…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年07月05日

セレソンに冷たい視線を向けていた国民も急に応援をし始めた…

準決勝のアルゼンチン戦はアルコールを飲みながらの観戦。生まれて初めての経験だった。

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 チリ代表とペルー代表も面白い展開となった。
 
 グループステージで0−5で負けたペルーが、まさかチリに勝てるとは思ってもいない。一度死んでいるペルーはこの日、日本で行なわれた天皇杯のような構図で戦っていた。アマチュアチームにJ1チームが4チームも負け、J2も格下チームに敗れるという結果。まさしく格上の油断と、格下の強いメンタリティーが波乱を巻き起こし、サッカーの難しさを感じさせた。
 
 チリvsペルーのような試合は、南米では起きること自体がタブーなのだ。当たり前に起こり得ることでありながら、ブラジル国民とチリ国民にとっては、「まさか」のサプライズな結果となった。
 
 ブラジル国民は薄情だ。大会前はセレソンに対して、冷たい視線で興味も薄かった。だが、決勝進出を決めると、隠れていたファンが急にブラジルを応援し始める。
 
 ブラジル戦前に乗ったUBERの運転手はアルゼンチンが勝つと言い、ブラジルは弱いと言い切った。チリ戦の前、僕の友人は100%チリの勝利のような言い方をしていた。
 
 だがサッカーは何が起こるか分からない。もちろん、予想通りになることも多いが…。
 
 さて決勝はリオ・デ・ジャネイロのマラカナン・スタジアムで7月7日に行なわれる。もちろん、誰もが言いたいことは分かっている。グループステージでは5−0でブラジルがペルーに圧勝。地元ブラジルで行なわれる大会で、アルゼンチンに勝って決勝に進んだブラジル。
 
 絶対、有利である。
 
 今回はさすがの国民も、コメンテーターも、UBERの運転手も「ブラジル」と答えるだろう。
 
 当然、歴史的な一戦を現地観戦で…と言いたいところだったが、大会前にチケットは絶対に手に入らないと言われて予定を入れてしまった……。
 
 僕はブラジルを離れるが、心は「セレソンブラジル」だ。4日後に行なわれる決勝戦。ファイナリストとなったこの2チームを称え、リスペクトしたい。歴史に残る好ゲームを期待したい。
 
 実は、レストランバーでアルコールを飲みながらサッカーを観戦したのは生まれて初めてだった。そのような経験はサッカーに関わって以来、いまだかつてなかった。選手や監督をやっていれば、出来ないことだからだ。
 
 2019年ブラジルでのコパ・アメリカに「ありがとう」と言いたい。また僕をサッカー人として、大きく成長させてくれるそんな大会となった。
 
2019年7月3日
三浦泰年
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