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「0-13」の記録的大敗も…タイ女子代表に訪れた最終戦前のささやかなドラマ。奮闘を見せた“チャバーゲーウ”の結末は?

カテゴリ:国際大会

佐々木裕介

2019年06月30日

アルゼンチンの奇跡的な同点劇に歓喜の声も

試合前に円陣を組んで気持ちを高めるタイ女子代表。最終戦の前にはチームに刺激をもたらす展開も。写真:佐々木裕介

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「フランス入りして直ぐに在仏タイ大使館に招かれてのレセプション後、1時間弱の自由時間が与えられ皆でパリ観光へ。エッフェル塔や凱旋門の前で無邪気に写真に納まる選手の姿があったり、試合に勝てない雰囲気を払拭する意味合いでの息抜きに、練習前に寄り道してアウトレットモールへ行ったり。食事も基本は洋食なのですが、選手は自ら持ち込んだタイスキ鍋を部屋で広げて2次会したりも。どれもこれもタイではよくある光景なんです(笑)」
 
「我々の勝ち上がりは他国の動向に掛かっていた中で、あのスコットランド対アルゼンチン戦は皆が気になって、夕食後部屋に戻って各々テレビ観戦していたんです。アルゼンチンの奇跡的な同点劇にいろんな部屋から歓喜が漏れ聞こえてきましたよ。カメルーン対ニュージーランド戦も、最終戦のスタジアムへ向かう前の部屋で、バスの車内で、そして控室へ入ってからも皆が気にしてどこか落ち着かない空気も。結果、試合前に我々の道は閉ざされてしまったのですが、ああいった国際大会でのどう転ぶか分からない緊張感ある経験すべてが成長へつながるんだと感じました」
 
 3戦3敗、1得点・20失点。今大会の彼らの戦績である。大会終了後には、永きに渡りタイ女子代表チームを支え続けたマダム・ペーン(保険会社を経営する美魔女的実業家/タイ女子代表のタニマチ的存在)とヌン監督が併せて辞意を表明。マダムが可愛がってきた世代の終焉を、衝撃をもって告げる発表だった。
 
“チャバーゲーウ(タイ女子代表の愛称/タイ語で雌象の意味)”は何処へ向かうのだろうか。男子代表も含め、タイサッカーは成長局面での壁に直面している。
 
取材・文●佐々木裕介
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