• トップ
  • ニュース一覧
  • 久保建英がマドリーで目指すべきモデルケース。カゼミーロとバルベルデはなぜトップチームに定着できたのか?

久保建英がマドリーで目指すべきモデルケース。カゼミーロとバルベルデはなぜトップチームに定着できたのか?

カテゴリ:メガクラブ

下村正幸

2019年06月19日

マドリーの関係者が選手を評価するポイントは?

コパ・アメリカに参戦中の久保。マドリードへ渡るのは大会終了後となる。(C)Getty Images

画像を見る

 このバルベルデのケースから見えてくるのは、マドリーの関係者が選手を評価する際、得点やアシストといった目に見える点だけに着目しているわけではないという点だ。むしろサッカーへの取り組み方や、逆境への対処法、チームプレーといった要素を重要視している。

 バルベルデは昨夏の復帰当初は経験不足を露呈し、なかなかポテンシャルを発揮できなかった。だが今年3月のジネディーヌ・ジダン監督の復任を境に出場機会が増加。指揮官の信頼を勝ち取り、4歳年上のライバル、マルコス・ジョレンテの退団が確実視されるなか、来シーズンもマドリーでプレーすることが濃厚となっている。

 カゼミーロもまた、15-16シーズンに、当時の主力だったハメス・ロドリゲスをベンチに回してまで中盤の守備の強化を優先したジダンの決断によって定位置を奪取。そして前人未踏のチャンピオンズ・リーグ3連覇を成し遂げたチームで不可欠なピースへなっていった。

 ポジションは異なるとはいえ、久保にとって手本となるのは、逆境に直面しても与えられた環境の中で継続して努力を続ける姿勢だろう。マドリーには、久保の古巣であるバルセロナのパスサッカーのような、確固としたプレーモデルというものは存在しない。しかしその一方で、何にも増して要求されるのが勝利へのこだわりであり、それが引いては日々の成長へと繋がるはずだ。
 
 ましてやカスティージャを率いるのは現役時代に「マドリー魂の権化」と言われたラウール・ゴンサレスだ。このクラブで成功を収める第一歩として、プレーとともにサッカーへの取り組み方、マドリーの選手らしい振る舞いもポイントになるだろう。

 まずはタフな2部B(実質3部)のサッカーに適応することが重要だ。そしてレンタル移籍のチャンスが巡ってくれば、その武者修行先で成長した姿を見せられるか。ここで強化担当の目に留まれば、カゼミーロやバルベルデのように、トップチーム昇格、そして定着への道が拓らけるはずだ。

文●下村正幸
協力●セルヒオ・サントス(『AS』紙マドリー番)
 
【関連記事】
レアル・マドリー入りの久保建英とバレンシアのイ・ガンイン。日韓の至宝はどっちがスゴイのか?
バルサ関係者が明かす久保建英との交渉決裂の舞台裏「この契約はリスクの高いローンのようなものだった」【現地発】
チリ戦で久保建英が悔いたワンプレー「言い訳をすると…」【コパ・アメリカ】
内田篤人に訊いた久保建英のレアル移籍「東大に行ける人を――」と独特の表現でコメント
「ウーデゴー以来の注目度」番記者が語る久保建英のマドリー移籍。かつての“神童”はいま何をしているのか?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ