「大きな財産になった。目の前であんなに喜ばれる経験もしたことなかった」
一方で、勝負の厳しさを味わったのが旗手だ。
今大会は2戦目にハットトリックを決めるなど、やはり目に見える形で結果を残した。豊富な運動量も健在。守備面での貢献度もずば抜けて高かった。3−4−2−1のシャドーで起用されたブラジル戦でも相手DFとボランチの間でボールを引き出し、攻撃の潤滑油になった。
だが、悔いが残ったのが最後のPK戦。5人目のキッカーとして登場すると、迷いが出てシュートを阻止された。この瞬間にチームの敗北が決定。ピッチの上で涙を流し、誰よりも悔しさを露わにした。
今大会は2戦目にハットトリックを決めるなど、やはり目に見える形で結果を残した。豊富な運動量も健在。守備面での貢献度もずば抜けて高かった。3−4−2−1のシャドーで起用されたブラジル戦でも相手DFとボランチの間でボールを引き出し、攻撃の潤滑油になった。
だが、悔いが残ったのが最後のPK戦。5人目のキッカーとして登場すると、迷いが出てシュートを阻止された。この瞬間にチームの敗北が決定。ピッチの上で涙を流し、誰よりも悔しさを露わにした。
「最後に一番強いブラジルとやれた。結果的に負けたけど、自分の人生の中で大きな財産になったと思うし、目の前であんなに喜ばれる経験も今までしたことがなかった」
本人が語った通り、本気度の高いメンバーで挑んできたブラジルに敗れ、心底悔しさが残る体験は、まず日本ではできない。旗手にとっては、今後につながる“PK失敗”だった。
反骨心を持って、未知の風景に触れた選手たち。コパ・アメリカ組が南米で強豪国に揉まれる一方で、トゥーロン組が味わった体験もまた貴重だ。「次の招集の時にはもう一回り成長した彼らとまた一緒にやりたい」とは横内監督代行の言葉。ブラジル戦が彼らの未来を変える第一歩となるかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部