長谷川がシュートを放った瞬間、フォトグラファー席ではどよめきが起きた
記者は長年、カメラマンとして活動してきたが、このアルゼンチン戦では珍しい出来事があった。通常、ゴールの瞬間、ファインダーの中のDFがフィニッシャーと被ることはよくあるが、それは身体の一部分の場合が多い。それが顔部分であれば撮り手としてはメンタル崩壊ものだ。
しかし、長谷川がシュートを放った瞬間、フォトグラファー席ではどよめきが起きた。ファインダー内が一瞬、アルゼンチンの守備陣によって埋め尽くされ、長谷川の姿が消えたのだ。「何が起きた?」「誰がシュートした?」と言葉が行き交う。完全にお手上げという極めて稀なケースだった。ゴールライン側から見れば、それほどゴール前の密度は高く、アルゼンチンはその限定されたスペース内でも人材を余すことなく守備につぎ込んでいたということだ。
しかし、長谷川がシュートを放った瞬間、フォトグラファー席ではどよめきが起きた。ファインダー内が一瞬、アルゼンチンの守備陣によって埋め尽くされ、長谷川の姿が消えたのだ。「何が起きた?」「誰がシュートした?」と言葉が行き交う。完全にお手上げという極めて稀なケースだった。ゴールライン側から見れば、それほどゴール前の密度は高く、アルゼンチンはその限定されたスペース内でも人材を余すことなく守備につぎ込んでいたということだ。
あくまでも狙うのはドロー。自陣に引きこもって、あわよくばカウンターで一発もらうという割り切った戦い方を次戦のスコットランドに企てられたとしたら、日本は今度こそゴールをもぎ取ることができるのだろうか。
「サイドチェンジを視野に入れたサイドハーフのサポート」と「ボランチのポジションを一つ上げる」ことを長谷川は解決策として見出していた。初戦で左足首を痛めて翌日から別メニューとなっている長谷川。彼女ナシでは攻撃力の大幅な低下は免れない。コンディションが整うのを祈るしかないが、自身が示した突破口をスコットランド戦のピッチでぜひ探り出してほしい。それが見つけられればワールドカップでの勝利という格別な喜びを手にすることができるはずだ。
取材・文●早草紀子
「サイドチェンジを視野に入れたサイドハーフのサポート」と「ボランチのポジションを一つ上げる」ことを長谷川は解決策として見出していた。初戦で左足首を痛めて翌日から別メニューとなっている長谷川。彼女ナシでは攻撃力の大幅な低下は免れない。コンディションが整うのを祈るしかないが、自身が示した突破口をスコットランド戦のピッチでぜひ探り出してほしい。それが見つけられればワールドカップでの勝利という格別な喜びを手にすることができるはずだ。
取材・文●早草紀子