森保監督のなかでコアメンバーは決まっている
攻撃は、ボールは握るも決め切れなかった。
4バックでは前線に4人にいるので、例えば堂安律の近くには大迫勇也や南野拓実がおり、トライアングルで連係して打開していくことがチームの持ち味になっていた。だが、今回はシャドーの中島翔哉、堂安が中央に寄っていたのでふたりの距離は近いが、大迫とは距離が遠かった。また、中島と堂安が真ん中にいるのでボランチが上がるスペースもなかった。そのため徐々に中島らの個人の突破に頼る『お任せ』的な攻撃になっていった。
71分に南野が左シャドー、79分に原口元気が左ウィングバックに入り、左上がりの変則的な4バックになった。相手が疲弊していたのもあったが、原口らの判断で前線に人数が足りて、より迫力のある攻撃ができるようになった。状況を判断して、こういうプレーができなければスタメンで出ている選手のアドバンテージはいずれ消えていくだろう。
4バックでは前線に4人にいるので、例えば堂安律の近くには大迫勇也や南野拓実がおり、トライアングルで連係して打開していくことがチームの持ち味になっていた。だが、今回はシャドーの中島翔哉、堂安が中央に寄っていたのでふたりの距離は近いが、大迫とは距離が遠かった。また、中島と堂安が真ん中にいるのでボランチが上がるスペースもなかった。そのため徐々に中島らの個人の突破に頼る『お任せ』的な攻撃になっていった。
71分に南野が左シャドー、79分に原口元気が左ウィングバックに入り、左上がりの変則的な4バックになった。相手が疲弊していたのもあったが、原口らの判断で前線に人数が足りて、より迫力のある攻撃ができるようになった。状況を判断して、こういうプレーができなければスタメンで出ている選手のアドバンテージはいずれ消えていくだろう。
正直なところタレントのある中盤の選手を1枚減らして3バックで戦う意図がこの試合からはよく分からなかった。4バックの方が攻守に安定し、選手の良さが出る。システムにはとらわれず、日本の良さを活かすのが森保監督のコンセプトのはずだが、3バックは「オプション」として採用するレベルには程遠い。「3バックの意識を持つ」というレベルでは機能しないので、やるならとことんやるしかない。
カタール・ワールドカップ予選を戦っていくだろう主力メンバーは、トリニダード・トバゴ戦でほぼ見えた。個人的に昨年のウルグアイ戦とアジアカップ決勝のメンバーが森保監督のファーストチョイスと考えているが、その時の主力メンバーに今回の試合で3バックを試したメンバーを重ねると、長友佑都、冨安、酒井、柴崎岳、中島、堂安、大迫、そこに今回途中出場で流れを変えた南野、原口、そしてキャプテンである吉田麻也がファーストグループになる。3月のコロンビア、ボリビア戦では新戦力を試しているが、そこから今回のトリダード・トバゴ戦に出場した選手は畠中槙之輔、小林祐希、シュミット・ダニエルの3人だが、彼らもコアグループに入っている存在だ。
森保監督は過去2連戦のうち、必ず1試合は選手を試している。