外国人監督のマイナスとプラス
外国人監督たちは日本人指導者にはない経験を持っている一方、圧倒的に日本人の情報が足りず、視点も独断と偏見を帯びていた。それは彼らが悪いと言うわけではない。外国人のマイナスとプラスだった。
例えば日本人監督がベトナムを率いることになった場合、ほとんど情報がない。ほ
ぼゼロからスカウティングをスタートさせる。ベトナムという国の事情や民族性を知るには、膨大な時間がかかるだろう。代表はクラブチームと違い、選考に困難が伴うのだ。
その点、森保監督のマネジメントは無理がない。選手選考が円滑。おかげで監督就任後、速やかな戦術変更につながっている。アジアカップ決勝は敗れたものの、順調な1年目と言えるだろう。
6月のキリンチャレンジカップ、そしてコパ・アメリカで森保JAPANはさらなる変革を続ける。
文:小宮 良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
例えば日本人監督がベトナムを率いることになった場合、ほとんど情報がない。ほ
ぼゼロからスカウティングをスタートさせる。ベトナムという国の事情や民族性を知るには、膨大な時間がかかるだろう。代表はクラブチームと違い、選考に困難が伴うのだ。
その点、森保監督のマネジメントは無理がない。選手選考が円滑。おかげで監督就任後、速やかな戦術変更につながっている。アジアカップ決勝は敗れたものの、順調な1年目と言えるだろう。
6月のキリンチャレンジカップ、そしてコパ・アメリカで森保JAPANはさらなる変革を続ける。
文:小宮 良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。