「優勝の確率は五分五分だと思う」
――リバプールとしては1点目を早い時間帯に取れたことも幸いでした。
「早い時間に1点取れたことで、守備の連動性も生まれていました。これは、すべての試合を通じてですが、ヘンダーソンやファビーニョ、オリギ、フィルミーノあたりが積極的にプレッシャーをかけ、守備のブロックを作りながらも、奪った瞬間には攻撃に切り替えていく。全体の連動性、チームとしてのまとまりが凄かった。そして、それを90分やり切ることのできる能力が凄まじいですね」
――準決勝では、スパーズ(※トッテナムの愛称)も第2レグで逆転し、ヤング・アヤックスを下しました。
「第1レグはあれだけコンパクトだったアヤックスを、第2レグで崩したのはマウリシオ・ポチェッティーノの采配の妙でしたね。
第2レグでもアヤックスが前半に1点を加えたので、おそらく観ている方はアヤックスが勝ったなと思ったはずです。僕もそう思いました(笑)。けれど、ポチェッティーノは後半にFW(フェルナンド・)ジョレンテを投入してきた。僕としてはこれが勝敗の分かれ目になったと思います」
――ジョレンテの役割がハッキリしていたと。
「そうですね。彼が前線でボールをキープしつつ、ポストプレーが可能になったことで、ルーカス・モウラやソン・フンミンらが自由に走れるようになりました。
ソン・フンミンはクリスチアーノ・ロナウドのプレースタイルに近いと思います。ボールをはたいてもう一度動きなおして中に入れ込んでくるシーンや、ひとりでもボールを前にか運べるし、サイドで受けようという意識も高い。もちろんテクニックもあるので、相手にとっては厄介じゃないでしょうか」
――決勝では、両監督の采配も見どころですね。プレミアリーグ同士ということで、よく知った間柄です。
「クロップとポチェッティーノは普段から同じリーグでプレーしていて、お互いに手の内は知り切った仲ですし、優勝の確率は五分五分だと思います。試合自体は両チームともに慎重に入ってくる、カタい試合になるのかな。まずは、先発メンバーが楽しみですね」
【後編に続く】
取材・文/熊 介子(サッカーダイジェストWeb編集部)
「早い時間に1点取れたことで、守備の連動性も生まれていました。これは、すべての試合を通じてですが、ヘンダーソンやファビーニョ、オリギ、フィルミーノあたりが積極的にプレッシャーをかけ、守備のブロックを作りながらも、奪った瞬間には攻撃に切り替えていく。全体の連動性、チームとしてのまとまりが凄かった。そして、それを90分やり切ることのできる能力が凄まじいですね」
――準決勝では、スパーズ(※トッテナムの愛称)も第2レグで逆転し、ヤング・アヤックスを下しました。
「第1レグはあれだけコンパクトだったアヤックスを、第2レグで崩したのはマウリシオ・ポチェッティーノの采配の妙でしたね。
第2レグでもアヤックスが前半に1点を加えたので、おそらく観ている方はアヤックスが勝ったなと思ったはずです。僕もそう思いました(笑)。けれど、ポチェッティーノは後半にFW(フェルナンド・)ジョレンテを投入してきた。僕としてはこれが勝敗の分かれ目になったと思います」
――ジョレンテの役割がハッキリしていたと。
「そうですね。彼が前線でボールをキープしつつ、ポストプレーが可能になったことで、ルーカス・モウラやソン・フンミンらが自由に走れるようになりました。
ソン・フンミンはクリスチアーノ・ロナウドのプレースタイルに近いと思います。ボールをはたいてもう一度動きなおして中に入れ込んでくるシーンや、ひとりでもボールを前にか運べるし、サイドで受けようという意識も高い。もちろんテクニックもあるので、相手にとっては厄介じゃないでしょうか」
――決勝では、両監督の采配も見どころですね。プレミアリーグ同士ということで、よく知った間柄です。
「クロップとポチェッティーノは普段から同じリーグでプレーしていて、お互いに手の内は知り切った仲ですし、優勝の確率は五分五分だと思います。試合自体は両チームともに慎重に入ってくる、カタい試合になるのかな。まずは、先発メンバーが楽しみですね」
【後編に続く】
取材・文/熊 介子(サッカーダイジェストWeb編集部)