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「崩し方が1個もない…」“魅力”を失った浦和は立ち直れるか。優先すべきは『攻撃パターンの確立』

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年05月28日

30分過ぎの興梠のプレーは停滞感を打破するヒントに

山中は「崩し方が1個もない」と嘆く。攻撃パターンの確立は優先すべき課題だ。(C)SOCCER DIGEST

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 相手が前掛かりに戦ってくれれば、それなりに堅守速攻が機能するが、やはりボールを持たされている時の崩しの質は大きな課題。広島戦でビハインドを撥ね返せなかった要因も、まさに攻撃のアイデア不足にある。今季ここまでのリーグ戦を振り返っても、リーグ3番目に少ない10得点。やはり上位争いに食い込むには、明らかに物足りない数字だ。まず優先すべきは、チームとして軸となる攻撃パターンを確立することだろう。
 
 とはいえ、昨年9月に負った左膝の大怪我から復帰したファブリシオも、まだトップフォームとは程遠く、過度な期待を寄せるのは禁物。昨季13アシストを決めた司令塔の柏木陽介も、今季は0アシストと精彩を欠いており、さらに北京国安戦で右膝を負傷し、6月末まで離脱する見込みだ。

 そこで頼りたいのは、FWの興梠慎三である。興梠が得点した4試合は、いずれも勝利しているのに対し、ゴールを奪えなかった試合は1勝2分6敗と大きく負け越している。この成績からも分かるように、やはりこのエースのパフォーマンスにチームの浮沈は大きく左右される。
 
 広島戦の興梠はシュート1本と振るわなかった。しかし30分過ぎのプレーは、チームの停滞感を打破するヒントになる。ペナルティエリアに飛び出し、敵陣中央のエヴェルトンからの浮き球のスルーパスを引き出したプレーだ。

 惜しくもあと一歩追いつけずシュートは空振りに終わったものの、広島の守備陣を慌てさせた一瞬の動きには、高い攻撃センスと得点の可能性を感じさせた。

 最前線でこそ輝く興梠がポジションを下げてゲームメイクする場面が、今季は目につく。このエースの動き出しに、いかに味方が合わせてパスを供給できるか。それがチームが立ち直るためのひとつのポイントとなるだろう。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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