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「J1のニュースに長崎って名前を出そう」ルヴァン杯GS突破に導いた手倉森監督の手腕とチームの一体感

カテゴリ:Jリーグ

藤原裕久

2019年05月28日

6月も他のJ2クラブより2試合多く戦うハードスケジュール

ルヴァンカップでは、最終戦の横浜戦に3対1で勝利。J2の長崎がJ1の2チームを押しのけて、グループステージ突破を決めた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 こうした準備に対して選手たちも応えた。昨年、J1で戦うチームを尻目にJ3のカターレ富山へ期限付移籍しながら、コンディション不良でほとんど出場できなかった吉岡雅和は、グループステージ4得点と悔しさを結果へと変えた。同じく2年続けてJ3のアスルクラロ沼津に期限付移籍していた畑潤基もカップ戦で2ゴールを挙げ、リーグ戦でも得点する活躍を披露。
 
 加入4年目で、それまでの公式戦出場は昨年の天皇杯のみだったGK富澤雅也は、グループステージ突破のかかったマリノス戦でPKをストップして勝利の立役者となり、出場機会の少なさからスランプ一歩手前だった大本祐槻は、マリノス戦でダメ押しとなるゴールを決めて低迷からの脱出を果たしている。もしルヴァンカップでの出場チャンスがなければ、彼らが力を発揮するのはもう少し先になっていたはずだ。
 
 人事を尽くして天命を待つの言葉どおり、ルヴァンカップという与えられたチャンスの場で全力を尽くしたことが、チームの力を引き出しグループステージ突破という結果へつながったと言えるだろう。
 
ルヴァンカップのプレーオフステージへ進んだ長崎は、6月にガンバ大阪と対戦することになる。そのため6月も他のJ2クラブより2試合多く戦うハードなスケジュールが確定した。だが長崎の姿勢は変わらない。
 
「チームを分散させて戦う辛さはあるよね。でもそこを乗り越えて1勝できれば、いろんなものが動き出す(手倉森監督)」
 
 乗り越える壁が高いほど、チームは必ず強くなる。より貪欲に、より積極的に。長崎のルヴァンカップでの冒険はまだまだ続く。
 
取材・文●藤原裕久(フリーライター)
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