【ACL浦和|戦評】光った長澤の献身。“汗かき役”がいてくれるとチームは助かる

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2019年05月21日

やはり興梠がフィニッシュに絡むと期待感が膨らむ

前半は精彩を欠いた興梠だが、81分のゴールは見事。写真:サッカーダイジェスト

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 後半に入っても浦和が押し込むような展開にはならなかった。とはいえ、2点をリードしていることもあって焦りは感じられなかった。レナト・アウグスト、ホナタン、バカンブの個人技に対し、アグレッシブな守備で対抗した。
 
 浦和にとってラッキーだったのは、60分過ぎから北京国安が個人技に走ってくれたことだろう。レナト・アウグストとバカンブはそれが顕著で、近くに味方がいてもパスを出さずに強引な突破を試みて失敗する場面が何度もあった。
 
 拙攻を繰り返す北京国安を横目に、浦和がアグレッシブな守備をベースに速攻からゴールに迫る場面も増えていった。個人的に「良い形」と感じたのは73分のシュートシーン。中央からサイドに展開し、森脇のクロスに興梠がヘッドで合わせた場面だ。やはり興梠がフィニッシュに絡むと期待感が膨らむというか、攻撃が締まる。実際、決定的な3点目は興梠が奪った。81分に左サイドの深い位置から折り返したボールを冷静に押し込むあたりは、さすが興梠だ。やはりエリア内でゴールを掠め取る技術は一級品である。
 
 前半以上にチームがコンパクトな陣形で戦ったからだろう。興梠がフィニッシュに専念できるようになったこともあり、浦和の攻撃には前半以上の厚みがあった。相手がゴールを奪いに行かなければいけないシチュエーションだったとはいえ、後半途中から最前線で比較的フリーの興梠にボールが集まるようになった浦和のパフォーマンスは悪くなかった。
 
 浦和の勝因をひとつ挙げるなら、長澤のハードワーク。攻→守の切り替えの局面でも相手に身体を寄せ、攻撃を遅らせる献身的な働きは光った。長澤のようなある意味“汗かき役”が攻守の潤滑油として存在すると、チームは上手く回るものだ。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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