「去年から練習で権田に引けを取らないくらい良いパフォーマンスをしていた」と高橋
プロ6年目にしてJ1初出場となった10節・大分戦。ともにクロスへの対応が一瞬遅れ、0-2の苦いデビューだった。ただ、GKがポジションを奪うには運が必要だ。その翌日、大久保が負傷してしまうのだ。それがなければ、続くG大阪戦も高丘がゴールマウスに立っていたかどうかは、誰にも分からない。とにかく監督交代と、ライバルの負傷という二つのチャンスが彼に降ってきた。
そして高丘はその機を逃さなかった。G大阪戦は攻撃陣が奮起して3得点を挙げ、終了直前に食野亮太郎にスーパーゴールを叩き込まれたものの、高丘にとってのJ1初勝利。そして広島戦。前半から広島にペースを握られる苦しい展開のなか、高丘はCBの高橋秀人や高橋祐治とコミュニケーションを取りながら必死に後方を支えた。鳥栖はビルドアップで、ボランチが最終ラインにほとんど落ちない。ダブル高橋と逆三角形を形成し、ボールを受けてしっかり逆サイドにつける高丘の足技は欠かせないものになっている。しかし、鳥栖はそこから先でボールを前進させることができず、広島の中盤に奪われてショートカウンターを浴び続けた。
そして高丘はその機を逃さなかった。G大阪戦は攻撃陣が奮起して3得点を挙げ、終了直前に食野亮太郎にスーパーゴールを叩き込まれたものの、高丘にとってのJ1初勝利。そして広島戦。前半から広島にペースを握られる苦しい展開のなか、高丘はCBの高橋秀人や高橋祐治とコミュニケーションを取りながら必死に後方を支えた。鳥栖はビルドアップで、ボランチが最終ラインにほとんど落ちない。ダブル高橋と逆三角形を形成し、ボールを受けてしっかり逆サイドにつける高丘の足技は欠かせないものになっている。しかし、鳥栖はそこから先でボールを前進させることができず、広島の中盤に奪われてショートカウンターを浴び続けた。
ただ、4連敗中の広島もやはり状態は良くなく、決定機をほとんど作ることはできなかった。この試合、両チームを通じて最大の決定機は49分。広島の荒木隼人が左サイドから上げたクロスに、ゴール前で柴崎晃誠がダイビングヘッド。これを高丘が弾き落としたことが、勝利を大きく引き寄せた。しっかりクロスに反応してバックステップを踏み、ポジションを取り直していた。流れを渡さず、「辛抱強く守っていたぶん、プレゼントというわけじゃないけど」というラッキーなオウンゴールがもたらされ、鳥栖は連勝で最下位を脱出した。
高橋秀人は高丘を、「去年からリーグに出てないだけで、練習から権田に引けを取らないくらい良いパフォーマンスをしていた。いつ結果がついてきてもおかしくない」と見ていた。この試合でもたびたび、ふたりがコミュニケーションを取る場面があったが、「ベテランとか関係なく陽平は自分の意見を僕に伝えてくれる。僕が受け入れられない時はそう言うし、逆に僕が『やれよ』と言っても陽平は『違う』ということもある」と、その姿は頼もしい。
高橋秀人は高丘を、「去年からリーグに出てないだけで、練習から権田に引けを取らないくらい良いパフォーマンスをしていた。いつ結果がついてきてもおかしくない」と見ていた。この試合でもたびたび、ふたりがコミュニケーションを取る場面があったが、「ベテランとか関係なく陽平は自分の意見を僕に伝えてくれる。僕が受け入れられない時はそう言うし、逆に僕が『やれよ』と言っても陽平は『違う』ということもある」と、その姿は頼もしい。