新監督に抜擢された鳥栖の23歳若手GKが今季初の連勝に貢献!「いつか日本代表で一緒に…」と目指す選手とは?

カテゴリ:Jリーグ

芥川和久

2019年05月18日

高丘の持つ、「フィールドプレーヤー並みの技術」を指揮官は買った。

鳥栖の今季初の連勝に大きく貢献したGK高丘。足もとの技術の高さは「フィールドプレーヤー並み」という評価だ。写真:徳原隆元

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[J1リーグ12節]広島0-1鳥栖/5月17日/Eスタ
 
 9節終了時点で1勝1分7敗と低迷し、カレーラス監督を解任したサガン鳥栖が、12節・広島戦に1-0で勝利した。これで11節・G大阪戦(〇3-1)から今季初の連勝となったが、そこに大きく貢献したのが金明輝監督に抜擢された高丘陽平だ。

 
 横浜生まれで横浜FCの下部組織に育ち、2014年にトップ昇格。17年には南雄太の負傷によって巡ってきたチャンスを活かし、41試合に出場した。しかし翌18年は南の復帰と山本海人の加入により、一転して開幕からベンチにも入れず。そんな折に、鳥栖から声が掛かる。悩んだ末に決断したのは、当時鳥栖のゴールを守っていた権田修一の存在が大きかった。
 
「権田さんから学べることは非常に多くあると思って鳥栖に来た」
 
 鋭い反応のシュートストップと足もとの技術、キックの飛距離と正確性。7歳年上で日本代表でも活躍する権田は、高丘の目指すGK像に近い存在だった。「もちろんポジションを取りに行く気持ちだった」が、一緒に練習した1日目から「レベルが違うと思った。ポジショニングからすべての部分でこだわりが凄かった」。
 
 以来、高丘は権田からあらゆるものを吸収した。公式戦出場はルヴァンカップのグループリーグ3試合にとどまったが、「自分の決断に後悔はないし、鳥栖に来て良かったと、去年が終わって思った」という。
 
 その権田がオフにポルティモネンセに移籍。しかしチームはFC東京から29歳の大久保択生を補強した。大久保は高丘がジュニアユース時代の2009年、横浜FCの正GKであり、「まさか一緒にやることになるとは思っていなかった」。今シーズンが始まっても高丘のポジションはベンチだった。
 
「僕の武器は何か、改めて考えた。それはうまくフィールドプレーヤーと関わりながらゲームに入ることだったり、チームと連係して守ること。そこでアピールしようと思った」
 
 リーグ戦でチームは開幕3連敗を喫し、早々に最下位に沈んだ。9節まででただの1ゴールしか挙げられない得点力不足が最大の問題だったが、守備もそのうち4試合で複数失点を喫していた。金新監督はチームを立て直すにあたり、「マイボールの時間を多くしたい。相手が少々プレッシングに来ても、それを剥がして数的優位を作れるようにしたい」と考えていた。高丘の持つ、「フィールドプレーヤー並みの技術」を指揮官は買った。
 
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