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リアル“南葛SC”のホームタウンを直撃! 葛飾区長に訊く「クラブと街」の幸せな未来像とは――

カテゴリ:特集

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年05月28日

「東京でありながら『わが町、葛飾』と思って盛り上がっていけば良いですね」

「葛飾よりJリーグへ」の想いは今後、多くのファンや区民の間に広がっていくはずだ。写真:田中研治

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 葛飾区の人口は現在、約46万3900人を数える。そのうち、約24.5パーセントに当たる11万3500人ほどが65歳以上の高齢者だ。当然、高齢者福祉を進めていかなければならないし、一方で全国的な少子化への対策として保育園の待機児童の解消にも努めなければならない。さらには十全な災害対策も必要だろう。こうした日常からの不可欠な街づくりがあるなかで、青木区長はスポーツを楽しむ意義をこう捉えている。
 
「もちろん基本的な街づくりはありますが、一方でみなさんが文化活動やスポーツ活動を楽しんでいけるような街にしないと、やっぱり葛飾に住もうという気にならなくなってしまう。葛飾はスポーツが盛んだし、元気な町だなと、多くの人に住みたいなと、思っていただける状況を作るのが、第一だと思います」
 
 そうした道筋を描きながら、南葛SCとの関係を街づくりに生かしていきたいとも考えている。
「やっぱりキャプテン翼というのは大きなキャラクターだし、高橋先生も地元への強い想いを持って南葛SCに取り組んでいるので、それをうまく生かして街づくりや観光、地域の魅力アップとか、そういうことにつなげていきたいなと考えています」
 
 もちろん、クラブが将来的にJリーグ入りを果たし、J1へ昇格することになれば、地元への波及効果は相当に大きいだろう。しかし、青木区長は葛飾区という街の特性を考えれば、「決して経済的な効果だけが重要ではないと思うんです」と言う。
 
「葛飾区はやはり都内23区のひとつ。東京はもともと経済では日本の中心で、葛飾の方も多くの方が都心へ働きに行っているなかで、例えば住宅地としての役割はすごく大きいわけです。都心へ通う時に比較的住環境が良くて、土地の値段もマンションの値段もそこまで高くない、住みやすい場所なんです。だから、そういう意味では、経済的な役割も果たしているんですが、むしろ葛飾に住んでいることや、自分の故郷としての葛飾に誇りを持ってもらう。『良い街』だなと思ってもらうような状況が生まれればいいですし、そこを目指していきたいですね」
 
 まさしく、下町人情豊かな葛飾区ならではの、ホームタウン像を模索していこうというわけだ。「葛飾には比較的『葛飾らしさ』というべき良い面があるので、東京でありながら『わが町、葛飾』と思って盛り上がっていけば良いですね」と青木区長。その点は、「地元に『おらが街のクラブ』として応援できるチームを作りたかった」という南葛SCの高橋代表とも共通の想いだ。
 
『キャプテン翼』が生まれた街・葛飾が、漫画の中から生まれた「南葛SC」というクラブを今後どのように育んでいくのか実に楽しみだ。
 
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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