「一歩一歩、時間をかけて盛り上げていくのが大事」
現在、葛飾区内には『キャプテン翼』の登場人物たちの像が、原作者の高橋氏の生まれ育った四つ木と区役所がある立石のエリアに、9つ点在している(※ちなみに『こち亀』の像も亀有エリアに15か所ある)。いまや回遊マップも作られ、漫画やアニメのファンを中心に多くの人々が来訪。また今年3月には四ツ木駅の駅舎内がアニメ『キャプテン翼』で装飾され、大ファンというヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタも招いてオープニングセレモニーが開かれた。まさに『キャプテン翼』は葛飾区にとって、重要な観光資源と言える存在だ。
さらに漫画の枠を超えて誕生した「南葛SC」も、「漫画の中にあったチームが実際のチームとして発信できるということで、葛飾に行ってみようかなという方も増えるのではないでしょうか」と青木区長が語るように、大きな可能性を秘めた観光資源と言えるだろう。
また、「まだまだ東京都1部リーグですけど、それが順次上がっていく過程を見ることで、みんなの気持ちも高まってくると思います。徐々に上のカテゴリーへ上がっていくことが盛り上がっていく要素になるでしょうね」と、南葛SCの今後のステップアップにも期待を寄せる。
その先には、やはりクラブも目標として掲げるJリーグ入りが見えてくるが、元々そうした上を目指そうという空気が葛飾区内に強くあったわけではなかったという。区長が続ける。
「もちろん、葛飾区は体育協会の中にサッカー連盟を持っていて、少年サッカーの大会を組織したり、大人が楽しんだりする場もありますから、サッカー自体に親しむ環境はありました。ただ、JFLからJ3、J2、さらにJ1を目指そうと盛り上がってきたのは、やはり高橋先生の力が大きいですね。いまは先頭に立ってやってもらっているので」
そして、いまトップリーグを目指すクラブに対して、葛飾区としては、「高橋先生やクラブの方からお話をいただきながら、側面支援をしていくのが大事なこと」というスタンスでサポートする考えだ。前述した区内サッカーグラウンドの新設による練習場の確保は、その最たるものと言えるだろう。これには現場サイドからも「(練習回数が増えて)明らかに動きが違ってきています。やはり練習は本当に大事ですね」(岩本義弘ゼネラルマネージャー)と感謝の声も上がっている。
さらに漫画の枠を超えて誕生した「南葛SC」も、「漫画の中にあったチームが実際のチームとして発信できるということで、葛飾に行ってみようかなという方も増えるのではないでしょうか」と青木区長が語るように、大きな可能性を秘めた観光資源と言えるだろう。
また、「まだまだ東京都1部リーグですけど、それが順次上がっていく過程を見ることで、みんなの気持ちも高まってくると思います。徐々に上のカテゴリーへ上がっていくことが盛り上がっていく要素になるでしょうね」と、南葛SCの今後のステップアップにも期待を寄せる。
その先には、やはりクラブも目標として掲げるJリーグ入りが見えてくるが、元々そうした上を目指そうという空気が葛飾区内に強くあったわけではなかったという。区長が続ける。
「もちろん、葛飾区は体育協会の中にサッカー連盟を持っていて、少年サッカーの大会を組織したり、大人が楽しんだりする場もありますから、サッカー自体に親しむ環境はありました。ただ、JFLからJ3、J2、さらにJ1を目指そうと盛り上がってきたのは、やはり高橋先生の力が大きいですね。いまは先頭に立ってやってもらっているので」
そして、いまトップリーグを目指すクラブに対して、葛飾区としては、「高橋先生やクラブの方からお話をいただきながら、側面支援をしていくのが大事なこと」というスタンスでサポートする考えだ。前述した区内サッカーグラウンドの新設による練習場の確保は、その最たるものと言えるだろう。これには現場サイドからも「(練習回数が増えて)明らかに動きが違ってきています。やはり練習は本当に大事ですね」(岩本義弘ゼネラルマネージャー)と感謝の声も上がっている。
また、クラブとの関係性で言えば、葛飾区は今年で4回目を迎えたU-12サッカー大会「キャプテン翼CUP」を南葛SCなどとの協力関係のもとで主催。ふらのFCや清水トレセン、比良戸FCといった“ゆかりの地招待チーム”を含む16チームが激闘を繰り広げ、エキシビションマッチでは南葛SCと元日本代表選手や現役Jリーガーらで構成する“東邦学園”が対戦して好評を博している。
「こうした企画を一緒にやらせてもらったり、連携したりしながら区内のサッカーも盛り上げ、またそれを応援していこうと。そういうことを進めています」
「一歩一歩、時間をかけて盛り上げていくのがすごく大事だと思っています」という青木区長。区民の熱の高まりを徐々に感じつつ、南葛SCのホームタウンとしていかなる姿を理想として思い描いているのか。後編では、葛飾区と南葛SCの未来像をテーマにお届けする。
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)
Supported by KLabGames

「こうした企画を一緒にやらせてもらったり、連携したりしながら区内のサッカーも盛り上げ、またそれを応援していこうと。そういうことを進めています」
「一歩一歩、時間をかけて盛り上げていくのがすごく大事だと思っています」という青木区長。区民の熱の高まりを徐々に感じつつ、南葛SCのホームタウンとしていかなる姿を理想として思い描いているのか。後編では、葛飾区と南葛SCの未来像をテーマにお届けする。
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)
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