二段構えでチームの表情を一変させた。
「ミーティングで相手にカウンターをさせないようにしようという話があった」
ウルグアイとの初陣の後、吉田麻也はそう明かした。ウルグアイは堅守速攻を得意とする世界有数のチーム。中盤でショートパスを多用すれば、カウンターを狙う彼らの思うツボだ。そうして2-4で惨敗したのが、昨年8月の対戦だった。では、ウルグアイのカウンターを封じるためには、どうすればいいか。
アンカーを配して中央の守備を固めたうえで、ショートパスを狙われないように、中盤を省略してロングボールやクロス、ミドルシュートを多用する。ボールを奪われたら、なるべく高い位置で奪い返す。そう考えると、プレーメーカーを起用しなかったのも、ミドルシュートが武器の田中やボール回収率の高い細貝をインサイドハーフに置いたのも、もちろん、森重のアンカー起用にも納得がいく。
一方、チーム力に差がないと見たベネズエラ戦では、柴崎を起用し、大迫勇也や柿谷曜一朗とのコンビネーションによって攻略していこうとした。
同じ4-3-3でも、プレーする選手によって、その性質は様変わりする。アギーレ監督は選手を4-3-3に強引に当てはめようとしたのではなく、むしろその逆。4-3-3の中で選手それぞれの個性を生かそうとしたわけだ。
対戦相手が変われば、戦い方を柔軟に変える必要がある。戦い方を変えるには、1)システムを変える、2)選手を変える、の二通りの方法がある。
アギーレ監督が言うように4-3-3は、柔軟性の高いシステムだ。ウルグアイ戦やベネズエラ戦でも見られたように、両ウイングを下げれば4-1-4-1になり、アンカーがディフェンスラインに落ちれば、3-4-3や5-4-1に、インサイドハーフとアンカーのポジショニング次第では4-2-3-1のようにもなる。
その4-3-3を採用したうえで、選手の顔ぶれも変え、レベルもスタイルも異なる2つのチームと戦った。つまり、アギーレ監督は、1)と2)の二段構えで、チームの“表情”を一変させたのだ。
ウルグアイとの初陣の後、吉田麻也はそう明かした。ウルグアイは堅守速攻を得意とする世界有数のチーム。中盤でショートパスを多用すれば、カウンターを狙う彼らの思うツボだ。そうして2-4で惨敗したのが、昨年8月の対戦だった。では、ウルグアイのカウンターを封じるためには、どうすればいいか。
アンカーを配して中央の守備を固めたうえで、ショートパスを狙われないように、中盤を省略してロングボールやクロス、ミドルシュートを多用する。ボールを奪われたら、なるべく高い位置で奪い返す。そう考えると、プレーメーカーを起用しなかったのも、ミドルシュートが武器の田中やボール回収率の高い細貝をインサイドハーフに置いたのも、もちろん、森重のアンカー起用にも納得がいく。
一方、チーム力に差がないと見たベネズエラ戦では、柴崎を起用し、大迫勇也や柿谷曜一朗とのコンビネーションによって攻略していこうとした。
同じ4-3-3でも、プレーする選手によって、その性質は様変わりする。アギーレ監督は選手を4-3-3に強引に当てはめようとしたのではなく、むしろその逆。4-3-3の中で選手それぞれの個性を生かそうとしたわけだ。
対戦相手が変われば、戦い方を柔軟に変える必要がある。戦い方を変えるには、1)システムを変える、2)選手を変える、の二通りの方法がある。
アギーレ監督が言うように4-3-3は、柔軟性の高いシステムだ。ウルグアイ戦やベネズエラ戦でも見られたように、両ウイングを下げれば4-1-4-1になり、アンカーがディフェンスラインに落ちれば、3-4-3や5-4-1に、インサイドハーフとアンカーのポジショニング次第では4-2-3-1のようにもなる。
その4-3-3を採用したうえで、選手の顔ぶれも変え、レベルもスタイルも異なる2つのチームと戦った。つまり、アギーレ監督は、1)と2)の二段構えで、チームの“表情”を一変させたのだ。