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「エスタディオ・フェルナンド・トーレス」そこは“神の子”の地元愛が宿るスタジアムだった

カテゴリ:Jリーグ

佐々木裕介

2019年04月12日

「彼はこの街の誇り」スタジアムにはF・トーレスの地元愛が宿っていた

スタジアム内のメイン通路にも「フェルナンド・トーレス」の文字が。写真:佐々木裕介

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CFフエンラブラダ対レオネサの首位攻防戦の様子。写真:佐々木裕介

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 取材日当日は、朝から小雨まじりの非常に寒い日だったのだが、2011年完成のスタジアムに併設されたクラブオフィスで優しい笑顔で出迎えてくれたのは、CFフエンラブラダのコミュニケーションマネージャーであるアルバロ・デ・ラ・ロサ氏だった。
 
「フェルナンドはこの街で生まれ育った、街のバンデーラ(旗頭=シンボル/イタリア語ではバンディエラ)なんだよ。残念ながら私達のクラブに在籍していたことはないんだけど、彼は自らのSNSでCFフエンラブラダについても発信してくれているんだ。
 
 この自身の名前がついたスタジアムが完成した時には、市長と一緒に駆けつけてくれたし、こけら落としの記念試合の相手は、彼が愛して止まないアトレティコ・マドリーが来てくれてね。名前だけではなく、彼の地元愛が宿っているスタジアムなんだ。
 
 フットボールだけに留まらず、彼がこの街のバンデーラであり続けてくれていることを皆が誇りに思っているんだよ。これで謎が解けたかい?(笑)」
 
 収容人数は3,000人。メインスタンド以外は仮設スタンドではあるが、街の規模感を考えれば十分なものだ。この街、そしてクラブとフェルナンド・トーレスとが深い地元愛で繋がった物語を聞かせてもらい、しっかりと腑に落ちた。冷たい風がまったく気にならないほどに心が和んでいた。
 
 この原稿を書き進めているうち、締めくくりはフェルナンド・トーレス本人の話で、という気持ちが次第に強くなった。そして帰国早々に“日本ラグビーの聖地” 秩父宮ラグビー場での開催で話題となったルヴァンカップ(FC東京戦)へと足を運んでみたのだが、“待ち人”の上京は叶わなかった。
 
 4節・磐田戦で負った右足の怪我の状態が芳しくないことは分かっていたが、メンバー表に彼の名前はなく、いち早く本人から自らの名前を冠したスタジアムについて話を聞いてみたい、という思いは肩透かしを食らう結果となった。
 
 1964年の東京オリンピック以来、55年ぶりにサッカーの試合が行なわれたという秩父宮ラグビー場。南米のピッチに似た重たく深い芝、またどこかオールドスタイルな風情があるこの場所で、彼からスタジアムについてのあれこれを聞きたかったと切に思った夜だった。
 
 スタジアムにまつわるエトセトラ。いつどこで聞いても、フットボールファンの心を躍らせるエッセンスである。
 
取材・文●佐々木裕介(フリーライター)
 
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