トゥーレ・ヤヤ移籍騒動の顛末 【マンC番記者】が改めて真相に迫る

カテゴリ:メガクラブ

スチュアート・ブレナン

2014年09月22日

来年の夏はクラブ主導で移籍話が?

昨シーズンは20ゴールを挙げてプレミア優勝に大きく貢献。絶対不可欠の主軸だが、そろそろ衰えが気になる年齢に。今後はクラブ主導で移籍話が進んでも不思議はないか。 (C) Getty Images

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 クラブにあれこれと言い掛かりをつけるのは、移籍や昇給を望む選手のいわば常套手段だ。退団はもはや不可避かと思われたトゥーレ・ヤヤは、しかし、ワールドカップを終えるとトレーニングキャンプに合流。プレシーズンのアメリカツアーにも参加し、いつもの穏やかな表情でチームメイトとともに汗を流している。
 
 シティとトゥーレ・ヤヤは、昨夏、2017年まで契約を更新した。クラブ側に放出するつもりはなく、チキ・ベギリスタインFDとフェラン・ソリアーノCEO、さらにハルドゥーン・アル・ムバラク会長を交えた上層部は、トゥーレ・ヤヤと会談を持ち、その旨を直接伝えて騒動に終止符を打った。
 
 セルヒオ・アグエロ、ヴァンサン・コンパニ、サミア・ナスリ、ダビド・シルバといった主力中の主力と、クラブはこの夏、契約を更新した。いずれも5年間の長期契約だ。トゥーレ・ヤヤと代理人は、昇給を含む契約更新のオファーがなかったことに苛立ちを感じた。それが今回の移籍騒動の真相のようだ。先日の会見でキャプテンのコンパニが口を滑らせたように、クラブは再度の契約更新を約束してトゥーレ・ヤヤを慰撫したようだ。
 
 もっとも、毎年のように繰り返されるのが「風物詩」だ。夏が来れば、移籍騒動は再燃するだろう。ただ、トゥーレ・ヤヤも来年の5月で32歳。次の夏は、代理人主導ではなく、クラブ主導で移籍話が進んでも不思議ではない。
 
【記者】
Stuart BRENNAN|Manchester Evening News
スチュアート・ブレナン/マンチェスター・イブニング・ニュース
マンチェスターの地元紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』のフットボール記者で、2009年から番記者としてシティに密着。それまではユナイテッドを担当し、両クラブの事情に精通する。
【翻訳】
松澤浩三
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