今季J1の注目株!本格ブレイクの予感漂う新戦力5選

カテゴリ:Jリーグ

佐藤俊

2019年02月28日

三好は縦への攻撃一辺倒だった横浜に広がりをもたらしている

 武富孝介(湘南)は札幌戦で2ゴールを挙げ、勝利に貢献した。浦和ではなかなか芽が出ず、出場機会に恵まれなかった。5年ぶりの湘南復帰になったが、曺貴裁監督の「再生工場」で走って、動ける選手になってピッチに戻ってきた。シャドーに配置されたが、運動量が格段に増え、味方のボールになると何度も粘り強く、ゴール前に飛び込んでいった。札幌のゴールも豪快なゴールではなく、泥臭くもぎとった感のあるもので、それも湘南のスタイルにフィットしている。昨年は得点力不足に悩み、今季もスーパーなFWが不在の中、武富の存在は湘南にとって非常に大きいだろう。

 三好康児(横浜)は、非常に活き活きとプレーしていた。昨年の札幌ではシャドーでプレーしていたが、横浜でのポジションはインサイドハーフ。攻守への貢献が求められるが、違和感なくプレーしていた。とりわけ攻撃での貢献度が高い。もともと非凡な攻撃センスの持ち主だが、昨シーズン、ミシャのサッカーでシュートの意識、前を向いて仕掛ける姿勢が磨かれた。それがG大阪戦でもいかんなく発揮された。34分、見事なミドルシュートは迷わず、アウトサイドに掛けて振り抜き、技術の高さとゴールを狙う貪欲な姿勢を見せた。攻撃のアイデアが豊富な三好が中盤に入ることで、コンビネーションで打開するシーンが増え、縦への攻撃一辺倒だった横浜に攻撃面での幅の広がりをもたらしている。これからチームに馴染んでいくと、さらに「恐さ」が増していくだろう。それを初戦でチームメイトにはもちろん、対戦チームに結果で示したことで自らの価値をさらに上げたと言える。
 
文●佐藤俊(スポーツライター)
【関連記事】
【J1ベストイレブン】J1初挑戦で2得点の大暴れ! 大分のストライカーを今季最初のMVPに|1節
【セルジオ越後】イニエスタ、L・ダミアンら今季の目玉は助っ人ばかり…日本人は大人しすぎるよ
2019シーズンはこの選手を要チェック!J1注目度ベストイレブン!
「なんて罪な可愛さだ!」韓国女子代表のビーナス、イ・ミナがついに2019年最初の“自撮り”を公開!
なでしこジャパン、世界女王・アメリカに2-2ドロー! 土壇場で途中出場の籾木結花が同点弾!!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ