香川、中島、乾に東京五輪世代も動いた冬の移籍。ロシアW杯後、日本人選手の市場評価はどう変化した?

カテゴリ:海外日本人

加部 究

2019年02月04日

日本人選手にとって大きな壁となっている「2つ目のクラブ」

アジアカップでは主軸として存在感を見せた堂安と冨安。東京五輪での活躍にも期待が懸かる選手たちだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 また先のアジアカップ決勝では、ついにスタメン全員が海外組になり、当然選手たちも国内に止まっていては日本代表入りが難しいと感じ始めている。選手たちのニーズが高まれば、需要に応えようとする代理人も増え、ルートは拡散してきた。日本の企業が買収したシント=トロイデンには評価額が高まりそうな日本人選手が次々に集まり、冨安、鎌田大地などは最初の成功例になりつつある。その点で日本人のGM(立石敬之氏)を据えたことが、選手の発掘見極め等で優位に働いている。

 香川、中島らのシンデレラストーリーを見て、欧州で二番手グループのクラブが投資対象として日本人選手の発掘に動く。ただしサッカーの世界では、夢が萎んだ瞬間に選手の価値も急落する。今までの歴史を振り返っても、日本の選手たちにとっては「2つ目のクラブ」が大きな壁になっている。海を渡り最初のクラブで評価を高めても、次のビッグクラブでも成功を継続できたケースが極端に少ない。強いて挙げれば、レッジーナからセルティックへ移った中村俊輔、ドイツを出てプレミア制覇を成し遂げた岡崎が該当するが、反面マンチェスター・ユナイテッドの香川も完全なレギュラー奪取には至らず、本田圭佑もミランでは様々な意味で10番が重かった。
 
 今、日本は優良な素材供給国としては、評価を固めつつある。だがブラジル、アルゼンチンなどの輸出大国と比べてしまえば明確な格差があり、さらに格付けを上げるにはプレミアやリーガでの成功例が要る。そして輸出国である以上、代表が頂点を目指すなら中堅国からの脱却が不可欠になる。
 
文●加部 究(スポーツライター)
 

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