「インステップのミドルより、エリア内のやや外側から巻いて流し込むのが理想」

移籍したスポルティングでは、ポジション争いのライバルは多い。課題はディフェンス面だ。(C) Getty Images移籍したスポルティングでは、ポジション争いのライバルは多い。課題はディフェンス面だ。(C) Getty Images
スポルティングに加入し、2か月が経った。出発の際、成田空港で買ったポルトガル語の参考書は日々開いているけれど、会話はまだ簡単なものしかできない。練習でもミーティングでも、周囲にはポルトガル語が飛び交う。そんななか、田中は必死で溶け込もうと努力している。
「僕はオープンなほうなので、片言でもすごく話しています。昨日もチームメイトとご飯に行ってました。歌って踊っていれば問題ないです(笑)。ただ、最初は勢いで仲良くなれるけど、課題はある程度時間が経ったあと。結局、シリアスな話はできないので、そこからの付き合いは難しくなってくる。もう自分は新しい存在でもないし、変顔にしろ、踊りにしろ、もう笑ってくれなくなった。勉強は常にしているんですけど」
ピッチの上で今悩んでいるのは、意外にも守備の仕方だという。ホーム開幕戦を前にしたある日の紅白戦で、こんな出来事があった。プレシーズンで絶好調だった田中は、9試合に出場し5得点。プレシーズンのチーム得点王である。地元紙『ア・ボラ』が一面で特集したこともあった。結果を出したことを買われ、田中は紅白戦で先発組に入った。
しかし周囲と連動した前線からの守備ができず、サブ組にいいようにやられてしまう。後半、田中に代わりフレディ・モンテーロが入ると状況は一変。そして数日後のリーグ開幕戦、先発はモンテーロだった。
「今は4-3-3のFWとしての守備ができなくて先発になれていないんです。元々自分は守備が下手だったけど、日本ではそれがバレていなかった。日本でもボールは奪っていないんです。俺は追い込んで、大谷(秀和)くんとかが奪っていた。でもこっちは前線から奪いにかかる。その感覚がまだなくて、先発を勝ち得ていない。ただ、こんなことはネルシーニョの下で100回は経験しました。がむしゃらに追わないで、ここは取れるというポイントで行く。そこを磨きたいですね」
田中は体力があるだけに動いてしまう。動きすぎることで疲れて、攻撃の際にもその疲労が影響する。一方でエースのモンテーロはあまり動かずに、ピンポイントで器用に守備をした。
「動きすぎるな」
かつてネルシーニョが言った言葉は、ポルトガルの地でも普遍だ。
攻撃面では豪快なシュートよりも、近距離の精度の高いものを狙うように意識が変わりつつある。
「スポルティングのスカウトに評価されたのは、たぶんYou Tubeにあるようなゴールでしょう。ああいう風にまとめると良い選手に見えますよね(笑)。もちろんポルトガルでも同じゴールを決めたい。ただ今はインステップのミドルシュートよりも、エリア内のやや外から巻いて流し込むのが理想。ストライカーはあの距離が一番大事なんです。プレシーズンのイテハド戦で決めたような。そこは自信を持って今後もやりたいです」
田中がそのプレーを研究し、目指そうとしているFWがひとりいる。レアル・マドリーのフランス代表FWカリム・ベンゼマだ。
「ベンゼマは周りを活かし、自分も活きることができる。個人よりチームを活かせる選手なんです。(クリスチアーノ・)ロナウドと(ガレス・)ベイルは完全に自分のプレーが中心になる。ベンゼマのようなタイプがいないとチームは機能しないと思うし、スポルティングでもそれを考えてやっている。もっと味方から、助かる、と思われたい。こいつがいるとやりやすいな、と。そして味方が作ってくれたチャンスを決めることです」
「シュートは他の人よりも上手いんじゃないかという自信もある。プレシーズンでもそれは感じました。トップ3とやる時の難しさは感じるけど、それ以下とやる時にいかに点を取れるか。10点は少なくとも取りたい。アシストは減るかもしれないですが、得点だけは増やしたい。こっちでもゴールが一番評価されるので」
「僕はオープンなほうなので、片言でもすごく話しています。昨日もチームメイトとご飯に行ってました。歌って踊っていれば問題ないです(笑)。ただ、最初は勢いで仲良くなれるけど、課題はある程度時間が経ったあと。結局、シリアスな話はできないので、そこからの付き合いは難しくなってくる。もう自分は新しい存在でもないし、変顔にしろ、踊りにしろ、もう笑ってくれなくなった。勉強は常にしているんですけど」
ピッチの上で今悩んでいるのは、意外にも守備の仕方だという。ホーム開幕戦を前にしたある日の紅白戦で、こんな出来事があった。プレシーズンで絶好調だった田中は、9試合に出場し5得点。プレシーズンのチーム得点王である。地元紙『ア・ボラ』が一面で特集したこともあった。結果を出したことを買われ、田中は紅白戦で先発組に入った。
しかし周囲と連動した前線からの守備ができず、サブ組にいいようにやられてしまう。後半、田中に代わりフレディ・モンテーロが入ると状況は一変。そして数日後のリーグ開幕戦、先発はモンテーロだった。
「今は4-3-3のFWとしての守備ができなくて先発になれていないんです。元々自分は守備が下手だったけど、日本ではそれがバレていなかった。日本でもボールは奪っていないんです。俺は追い込んで、大谷(秀和)くんとかが奪っていた。でもこっちは前線から奪いにかかる。その感覚がまだなくて、先発を勝ち得ていない。ただ、こんなことはネルシーニョの下で100回は経験しました。がむしゃらに追わないで、ここは取れるというポイントで行く。そこを磨きたいですね」
田中は体力があるだけに動いてしまう。動きすぎることで疲れて、攻撃の際にもその疲労が影響する。一方でエースのモンテーロはあまり動かずに、ピンポイントで器用に守備をした。
「動きすぎるな」
かつてネルシーニョが言った言葉は、ポルトガルの地でも普遍だ。
攻撃面では豪快なシュートよりも、近距離の精度の高いものを狙うように意識が変わりつつある。
「スポルティングのスカウトに評価されたのは、たぶんYou Tubeにあるようなゴールでしょう。ああいう風にまとめると良い選手に見えますよね(笑)。もちろんポルトガルでも同じゴールを決めたい。ただ今はインステップのミドルシュートよりも、エリア内のやや外から巻いて流し込むのが理想。ストライカーはあの距離が一番大事なんです。プレシーズンのイテハド戦で決めたような。そこは自信を持って今後もやりたいです」
田中がそのプレーを研究し、目指そうとしているFWがひとりいる。レアル・マドリーのフランス代表FWカリム・ベンゼマだ。
「ベンゼマは周りを活かし、自分も活きることができる。個人よりチームを活かせる選手なんです。(クリスチアーノ・)ロナウドと(ガレス・)ベイルは完全に自分のプレーが中心になる。ベンゼマのようなタイプがいないとチームは機能しないと思うし、スポルティングでもそれを考えてやっている。もっと味方から、助かる、と思われたい。こいつがいるとやりやすいな、と。そして味方が作ってくれたチャンスを決めることです」
「シュートは他の人よりも上手いんじゃないかという自信もある。プレシーズンでもそれは感じました。トップ3とやる時の難しさは感じるけど、それ以下とやる時にいかに点を取れるか。10点は少なくとも取りたい。アシストは減るかもしれないですが、得点だけは増やしたい。こっちでもゴールが一番評価されるので」