ポルトガルで中島翔哉とも共演した浦和の新戦力・エヴェルトンの実力は?

カテゴリ:Jリーグ

轡田哲朗

2019年01月26日

「特にパスを出してからの動き出しが本当にうまい」と太鼓判

 そんなマウリシオにエヴェルトンの人間性を聞いてみると「非常に落ち着いていて、信頼のできる人格の持ち主だし、常にチームのために走ってくれる選手ですよ」と話す。確かに、キャンプでのトレーニングを見ても、とにかくサボらずに手を抜くところがない。ハードワークを要求するオズワルド・オリヴェイラ監督のサッカーにおいて、ベースとなる部分は間違いなくクリアしていると言える。
 
 とはいえ、まだ浦和はトレーニングの中でフルコートのフォーメーション練習などは行なっておらず、ボールを使ってハードに追い込んでいるものの、4人組くらいのスモールグループを形成するものがほとんどだ。それだけに、同じグループに入った中盤の選手たちも、好印象は語りながらも「分からない」という言葉を残す。
 
「賢いし、人を見て気遣ってくれるようなプレーヤーだと思う。テクニックはあると思うけど、実際まだ分からないからね」(柏木陽介)
 
「フィジカルも技術もあって、心強い仲間が増えたと思います。すごく良い選手だと感じましたね。大きいピッチでの感触はやれば分かると思います」(長澤和輝)

「狭い中でやっただけの印象では、技術が高くスピードがあってゴールに向かっていく能力が高いのかなと感じました。相手をはがすところやパスで狙う場所、一瞬の緩急の使い方は日本人にない独特のものがあるなという印象です」(柴戸海)
 
 最もエヴェルトンをよく知るマウリシオは「ワンツーや抜け出すプレー、特にパスを出してからの動き出しが本当にうまいですよ。頭脳的なサッカーが彼の長所ですね」と話す。その意味では、その長所が光りそうな場面はこれまでのトレーニングでは訪れていない。
 
 いずれにせよ、オリヴェイラ監督は4バックにチャレンジすることについても「可能性はある」という言葉を残している。新シーズンの浦和がどのような全体像を見せるチームになり、エヴェルトンがどんな役割を与えられるのか。それが見えてくるのは、2月に予定されている2次トレーニングキャンプ以降になりそうだ。
 
取材・文●轡田哲朗(フリーライター)
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