ベスト16で大苦戦。Jリーグ経験者たちが語った韓国の現状とは?|アジア杯

カテゴリ:国際大会

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年01月23日

元神戸のチョン・ウヨンは課題を語る

ゴール後にはソン・フンミンらが離脱が決まったキ・ソンヨンのユニホームを掲げるシーンもあった。(C)Getty Images

画像を見る

 試合後、「自分がゴールを決められて、勝てて良かったです。また新潟に行きたいですね」と日本の記者陣に笑顔を見せたキム・ジンスに対し、昨夏に神戸からカタールのアル・サッドへ移籍したチョン・ウヨンは、チームの現状をやや硬い表情で語ってくれた。
 
「トーナメントはいつも難しい試合になると思いますし、勝てたので問題はないと思います。ただ90分で終われればベストでしたし、早く回復して次の試合に臨みたいです。課題はどうやって攻撃をして点を決めるかというところ。パスの質なども含めてです。(キ・ソンヨン離脱の影響は)今はいないからしょうがないですね」
 
 日本と韓国は決勝トーナメントで反対の山に入ったため、お互いが順当に勝ち上がれば決勝戦で対戦することになる。ファイナルで両国がぶつかれば、熱い試合になりそうだが、そう話を振るとチョン・ウヨンは冷静に答えた。
 
「まずは決勝まで行くことが重要です。決勝戦で当たることができたら、そこで意識したいです。僕らにとって今は決勝よりも次の試合を考えることが優先です」
 
 またこの日は出場のなかったC大阪のGKキム・ジンヒョンも「結果がすべてなので勝てて良かったです。トーナメントは簡単な試合はないと分かっているので、4年前もそうでしたが(2015年大会は決勝でオーストラリアに敗れた)、今回も厳しい試合になったなと感じています」とアジアカップの難しさを言葉にした。
 
 先のロシア・ワールドカップはグループリーグ敗退に終わった韓国は、2012年のEUROで母国ポルトガルをベスト4に導いたパウロ・ベント監督の下で再出発を切った。ただ、この日の試合を観る限りではタレントは豊富だが、チーム作りは盤石ではないようだ。今後も接戦を制して決勝まで勝ち上がれるのか。日本同様、一筋縄ではいかなそうだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
サウジ戦での予想以上の疲弊…先を見据えてベトナム戦ではターンオーバーを活用すべきだ|アジア杯
【サウジアラビア戦|動画&記事一覧】解説:セルジオ越後、釜本邦茂、採点&寸評、プレー分析、PHOTOギャラリーetc.
【アジア杯】準々決勝の全4カードが確定! 日本は新興ベトナムと戦い、韓国、イラン、豪州も難敵と対決!
ベトナム戦でのポイントは準々決勝から導入のVAR!?槙野智章が注意するのはゴール付近でのファウル|アジア杯
冨安の決勝ゴールが生まれた背景――柴崎の熟練の技と吉田が賞賛した日本のスカウティング力|アジア杯

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ