ベスト16で大苦戦。Jリーグ経験者たちが語った韓国の現状とは?|アジア杯

カテゴリ:国際大会

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年01月23日

元新潟のキム・ジンスが決勝ゴール

バーレーン戦で決勝ゴールを奪った元新潟のキム・ジンス。韓国をベスト8に導いた。(C)Getty Images

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 アジアカップで苦戦を強いられているのはなにも日本だけではない。グループCを1位突破した韓国は1月22日、決勝トーナメント1回戦でグループAを3位で勝ち上がったバーレーンと対戦したが、延長前半に元新潟のキム・ジンスが決勝ゴールを奪う辛勝で、ベスト8進出を決めた。
 
 韓国にとってはアジアの難しさを痛感させられるゲームだった。1月20日には今大会での代表引退を示唆していたキ・ソンヨンが右ハムストリングの負傷でチームから離脱することが決定。大きな戦力を失った韓国は、バーレーン戦には従来の4-2-3-1で臨んだ。
 
 GKは神戸のキム・スンギュ、最終ラインは右からイ・ヨン、キム・ミンジェ、かつて大宮やFC東京でプレーしたキム・ヨングォン、ホン・チャル。2ボランチは元神戸のチョン・ウヨンとファン・インボムで、中盤2列目は右にファン・ヒチャン(ハンブルク)、中央にイ・チョンヨン(ボーフム)、左にエースのソン・フンミン(トッテナム)と“ヨーロッパ組トリオ”が並び、CFはG大阪のファン・ウィジョが務めた。
 
 立ち上がりから守りを固めるバーレーンに対し、サイドからの打開を試みた韓国は徐々に圧力をかけていく。なかなか決定機にはつなげられなかったが、前半終了間際には先制ゴールを奪う。ソン・フンミンが中央から右サイドに展開すると、右SBのイ・ヨンが鋭いグラウンダーのクロス。これにファン・ウィジョが飛び込むと、GKが弾いたこぼれ球にファン・ヒチャンが反応してネットを揺らした。
 
 後半もペースを握りながら試合を進めた韓国だが、77分にワンチャンスを決められる。一瞬の隙を付かれてゴール前にいたFWマルディ・アル・フマイダンに抜け出されると、シュートはホン・チャルがかき出すも、モハメド・アル・ロマイヒに押し込まれた。
 
 その後、韓国はバルセロナの下部組織育ちとして注目されるイ・スンウ(現在はイタリアのベローナでプレー)らを投入して勝ち越しゴールを狙うも、焦りからか崩しの局面でミスが目立ち、試合はそのまま延長戦へ。苦しむチームを救ったのは96分に左SBとして投入されたキム・シンスだった。
 
 106分に右サイドからのクロスをダイビングヘッドで合わせて決勝ゴール。韓国を勝利に導いた。
 
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