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【サウジ戦|戦評】“らしくない”堅守でベスト8へ! 新たな戦い方に光明も、攻撃面には大きな課題が…

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年01月22日

攻撃面ではチグハグさを露呈

大迫に代わって先発した武藤。ただ攻撃面で力を出し切れなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 方法論は間違っていなかったということだ。「成長することも大事だが、まずは勝利を目指したい」と森保一監督は前日会見で話していたが、発足から半年も経っていないチームを高みに導くためには、理に適ったゲームプランだったと言えるだろう。

 ただし、大きな不安を覚えたのは以前から指摘している攻撃面だ。この日は狙い通りセットプレーで点を取ることはできたが、その後のカウンターではチグハグさを露呈。ボールを奪ったとしてもフィニッシュまでつなげられず、守備の時間が続いた。

 悲しい話ではあるが、ライバルたちのレベルが上がっているなか、経験が浅い今の日本には横綱相撲で勝ち切る力はない。それでもアジアの覇権奪回を目指すとなれば、コンビネーションを含め、崩しの質、レパートリーを増やさなくては厳しい戦いが待っているのは間違いない。長友もその点を指摘する。

「攻撃の部分でもう少し、パスをつなげるところで精度を上げていかないと、強い相手になると難しくなると思います。守備はすごく良い形で集中できているので、良い守備から攻撃につなげていけるか。慌てずにボールを回すところは必要になってきます」
 
 この日は負傷明けの大迫勇也に代えてCFには武藤嘉紀を起用したが、彼の力を活かせたとは言えなかった。

「もっと彼(武藤)を活かせる方法はあると思います。そこは今日のビデオを見返して、皆で話し合って、もっと前線の選手がイキイキとできるようなサポートをしてあげなくてはいけません。武藤はこのチームでなかなかチャンスがなかったので、合わせていく必要があります」と長友は振り返る。

 次戦以降はエースの大迫が戦列復帰できる可能性がある。そうなれば、攻撃にも躍動感が蘇るかもしれない。しかし、ひとりの選手の力に大きく頼るだけでは、敵の守備を打開するのは困難だ。長友が語ったように、前線への密なサポートが攻撃を機能させるうえでの鍵になるだろう。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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