ドイツは歓迎ムード一色 「愛される香川」のドルトムント帰還

カテゴリ:ワールド

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2014年09月01日

目立ったのは、「Liebking Kagawa」の“枕詞”

契約を完了し、クラブの公式TVのインタビューを受ける香川。歓迎ムード一色だ。 (C) Getty Images

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 なにより、香川が喜ぶべきは、Bild紙の論調からも伝わるように、ドイツ中がその復帰を歓迎していることだ(バイエルン、シャルケあたりを除いて)。今回の復帰報道に際して目についたのは、「Liebling Kagawa(愛される香川)」という「枕詞」だ。
 
 10-11シーズンのシャルケ対ドルトムントの「ルール・ダービー」で、香川は敵地ゲルゼンキルヘンで2ゴールを奪い、ひとつの伝説を作った。
「あーあ。やってくれたな……」と、その時、足の指の骨折で欠場していたシャルケの内田篤人は、スタンドから複雑な気持ちで、香川の活躍ぶりを眺めていた。
 
 試合終盤、香川がロベルト・レバンドフスキ(現バイエルン)との交代でベンチに下がる。スタンドの一角を占めたドルトムントのサポーターから、香川に惜しみない熱い拍手と声援が贈られる。すると、スタンドの大半を埋めるシャルケサポーターまでもが、香川に対してスタンディングオベーションを始めたのだ。香川は世界屈指の熱狂的なライバルチームのファンまでも、魅了してしまったのだった。
 
「あんなシーンを見ちゃうと、ドイツまで来て良かったなって思っちゃうよね」と内田は語ったが、香川はそれくらい強烈にドイツの人々を魅了したのである。
 
 彼がかけた魔法はまだ解けていない――のかもしれない。もちろん、新たな魔法にかけられることを、ドイツのファンは(もしかするとバイエルンもシャルケも含め)は楽しみにしているはずだ。
 
文:塚越始(週刊サッカーダイジェスト)
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