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【選手権】準V流経大柏の1年生守護神が見せた涙。本人が語った「後悔」と先輩GKが語った「感謝」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2019年01月15日

「『ここぞ』という所で止めることができるGKになりたい。3失点では到底満足できない」

2年連続の準優勝となった流経大柏だが、決勝では青森山田と熱のこもった名勝負を演じた。写真:徳原隆元

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 猪瀬が言及した星稜戦では、前半22分にゴール至近距離でFW岩岸宗志(3年)に決定的なシュートを浴びたが、松原は右足一本でスーパーセーブ。この試合の流れの分岐点となり、1−0の勝利を掴むことができた。彼がゴールを守り抜いたからこそ、猪瀬も準決勝の瀬戸内戦では15分ながら選手権初出場が可能になった。
 
 この過程を誰もが知っているだけに、松原を責める者は誰ひとりとしていない。だが、3失点という事実は変わらない。
 
「康介さんを始め、僕は3年生にずっと支えてもらいました。だからこそ、今日は申し訳ない気持ちが大きいです……。決勝でゼロに抑えたかった。悔しいですが、来年、再来年とこの経験を生かして、自分がチームを引っ張っていきたいと思いますし、『ここぞ』という所で止めることができるGKになりたい。3失点では到底満足できないです」
 
 この悔しい気持ちを来年以降につなげ、さらに支えてくれた3年生に恩返しをすべく、松原は埼玉スタジアムの電光掲示板に映し出された1−3のスコアを心に刻む。そして、流経大柏の絶対的な守護神として、残りの2年間を全力で打ち込む覚悟だ。
 
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

【選手権PHOTO】青森山田3-1流通経済大柏|流経大柏は2年連続の準優勝に
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