レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第44回・ヴィエラ(元フランス代表)

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サッカーダイジェストWeb編集部

2019年01月04日

世界と欧州を制覇! コンフェデ杯ではV弾も

キャリアの早い段階で世界&欧州王者の一員となった早熟の天才は、06年W杯ではリーダーとしてチームを牽引。写真のトーゴ戦ではジダンに代わって腕章を腕に巻き、その役割を十二分に果たした。 (C) Getty Images

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 アーセナルで才能を完全開花させ、数々の栄光に浴したヴィエラ。その実力はフランス代表においても、存分に発揮された。
 
 95年にU-21代表のメンバーに名を連ね、96年には出場機会こそ訪れなかったものの、アトランタ・オリンピックにも出場。そして翌年2月26日、オランダ戦でA代表デビューを飾った。
 
 98年、自国で開催されたワールドカップにも最終メンバーの一員として参加。グループリーグ、決勝トーナメント進出を決めた後の最終デンマーク戦に先発出場し、ブラジルとの決勝戦では76分にユーリ・ジョルカエフに代わってプレーし、初優勝の瞬間をピッチ上で迎えた。
 
 22歳で世界王者の称号を手にしたヴィエラ。その2年後にはオランダ・ベルギーでの欧州選手権に出場したが、さらなる成長を遂げていた彼は、長く「レ・ブルー」を牽引してきたキャプテンのディディエ・デシャンやエマニュエル・プチの存在をかすませるほどの活躍を見せる。
 
 準々決勝スペイン戦ではジョルカエフの決勝ゴールをアシストと、結果に直接繋がる重要な仕事を果たした。決勝ではイタリアに主導権を握られて苦労する時間帯もあったが、これを乗り切ると、攻撃陣が後半アディショナルタイムに劇的な同点ゴール、さらに延長戦でゴールデンゴールを奪い、欧州王者の座も手にしたのだった。
 
 代表でも次々に歓喜を味わう彼にとって、最後のタイトルとなったのは01年。日本・韓国で開催されたコンフェデレーションズカップだった。ジネディーヌ・ジダンら主力の何人かが欠場したこの大会でも、フランスは勝ち進み、横浜で日本代表との決勝に臨んだ。
 
 この試合、フランスの決勝点となる唯一のゴールを挙げたのは、他ならぬヴィエラだった。DFフランク・ルバフの上げたフィードに合わせて前線に飛び込んで頭で合わせ、GK川口能活の頭上を越したのだ。
 
 自ら勝負を決めたヴィエラは、翌年のW杯で再び極東の地に戻って来たが、無残なグループリーグ3連敗で敗退。2年後、ポルトガルでのEURO2004は、自身が欠場した準々決勝ギリシャ戦でチームの戦いは終わった。
 
 失意の2大会を終え、迎えた06年ドイツW杯、彼は再び中盤で輝きを放つ。グループリーグ最終戦、大黒柱のジダンが出場停止という状況でフランスはトーゴ相手に2点差の勝利が求められたが、自ら先制ゴールを決め、さらにティエリ・アンリの2点目をアシストしてチームを救った。奇しくもこの日は、ヴィエラの30回目の誕生日だった。
 
 さらに決勝トーナメント1回戦のスペイン戦では、フェルナンド・トーレスを完全に封じながら、攻撃では決勝点となる2点目を頭で決め、またも勝利の立役者となった。
 
 準々決勝ブラジル戦、準決勝ポルトガル戦では相手の攻撃陣を封じ込めて最少得点差勝利に貢献したヴィエラは、決勝イタリア戦では攻撃に厚みを加えていたが、後半にファビオ・カンナバーロとの接触で負傷退場。彼を失ったフランスは粘ったものの、PK戦の末に涙を飲んだ。
 
 この後、ヴィエラはオーストリア・スイスで開催されたEURO2008でメンバー入りは果たすも、膝の怪我で出場なし。そして09年6月2日のナイジェリア戦が、代表でのラストマッチとなった。代表キャップ数107は、歴代6位の数字である。
 
 クラブレベルに話を戻すと、05年夏にアーセナルを退団してイタリア再上陸を果たし、名門ユベントスの一員として1年目でセリエA制覇に貢献するも、チームに八百長疑惑がかかり、B降格が確実とされたことで移籍を決意。かつて失意を味わったミランのライバル、インテルのユニホームを身に纏うこととなった。
 
 当時のセリエAは、上位チームの多くが降格や勝点剥奪処分を受けたことで、インテルの一強状態にあり、ヴィエラは加入から3年連続でスクデット獲得の喜びを味わったものの、ジョゼ・モウリーニョが監督になると出場機会は減り、4度目のリーグ優勝、そしてチャンピオンズ・リーグ制覇を飾ることになる09-10シーズンの途中でマンチェスター・シティに新天地を求めた。
 
 シティでは2シーズン目にFAカップに優勝。ヴィエラがピッチに立ったのは終了間際の90分だったが、ピッチの上でタイトル獲得の喜びを味わうことができた。これが彼にとって最後のタイトル、そして現役最後の試合となった。
 
 引退後はシティに残り、アカデミーやリザーブチームの指導に従事した後、16年からはアメリカに渡ってニューヨーク・シティを指揮、そして今シーズンから母国に戻り、ニースを率いている。「世界最高のMF」は、世界最高の監督となれるか。

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