ユベントスとミランの動きは――。
【ユベントス】前線補強に向けポドルスキ、シャキリ、エルナンデスらに照準
ユベントスはドイツ代表ルーカス・ポドルスキ獲得に向けてアーセナルと交渉を続けているが、そのハードルは高い。ポドルスキ本人はユベントス行きに興味を示しているものの、350万ユーロ(約4億9000万円)という年俸、そしてアーセナルが要求する高額のレンタル料が問題。ポドルスキにはヴォルフスブルクも強い関心を持っており、ユーベよりも良い条件を提示していることもあって、アーセナルも強気の姿勢を崩していないのが現状だ。アーセン・ヴェンゲル監督は会見で、「ポドルスキはここに残る」と明言している。
こうした状況もあり、ユーベはスイス代表ジェルダン・シャキリ(バイエルン)、そしてメキシコ代表ハビエル・エルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)にも関心を寄せている。バイエルン、マンチェスター・Uとも、ここにきてレンタルでの放出を許容する姿勢に傾いており、これを受けてユーベはアプローチを強めている。
シャキリに対してはアトレティコ・マドリーが積極的に動いており、選手サイドはユーベとアトレティコを天秤にかけて検討している状況。ミランの獲得リストにも挙がっているエルナンデスについては、ユーベが選手サイドと接触して獲得の可能性を探っている状況だ。いずれにしても、どちらに的を絞るか決断しなければならないだろう。
【ミラン】F・トーレスからファン・ヒンケルまで
マリオ・バロテッリをリバプールに放出したミランは、その穴埋めも含めてメルカート(移籍マーケット)での動きを活発化させている。
バロテッリの後釜となるCFのリストに挙がっているのは、フェルナンド・トーレス(チェルシー)、コンスタンティノス・ミトログル(フルアム)、ロベルト・ソルダード(トッテナム)。一時話題に上ったアルバロ・ネグレド(マンチェスター・シティ)は本人が移籍を拒否した模様だ。
ウイングにはアレッシオ・チェルチ(トリノ)、マキシム・レスティエンヌ(クラブ・ブルージュ)、ファビオ・ボリーニ(リバプール)、中盤にはマルコ・ファン・ヒンケル(チェルシー)の名前が取り沙汰されている。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
ユベントスはドイツ代表ルーカス・ポドルスキ獲得に向けてアーセナルと交渉を続けているが、そのハードルは高い。ポドルスキ本人はユベントス行きに興味を示しているものの、350万ユーロ(約4億9000万円)という年俸、そしてアーセナルが要求する高額のレンタル料が問題。ポドルスキにはヴォルフスブルクも強い関心を持っており、ユーベよりも良い条件を提示していることもあって、アーセナルも強気の姿勢を崩していないのが現状だ。アーセン・ヴェンゲル監督は会見で、「ポドルスキはここに残る」と明言している。
こうした状況もあり、ユーベはスイス代表ジェルダン・シャキリ(バイエルン)、そしてメキシコ代表ハビエル・エルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)にも関心を寄せている。バイエルン、マンチェスター・Uとも、ここにきてレンタルでの放出を許容する姿勢に傾いており、これを受けてユーベはアプローチを強めている。
シャキリに対してはアトレティコ・マドリーが積極的に動いており、選手サイドはユーベとアトレティコを天秤にかけて検討している状況。ミランの獲得リストにも挙がっているエルナンデスについては、ユーベが選手サイドと接触して獲得の可能性を探っている状況だ。いずれにしても、どちらに的を絞るか決断しなければならないだろう。
【ミラン】F・トーレスからファン・ヒンケルまで
マリオ・バロテッリをリバプールに放出したミランは、その穴埋めも含めてメルカート(移籍マーケット)での動きを活発化させている。
バロテッリの後釜となるCFのリストに挙がっているのは、フェルナンド・トーレス(チェルシー)、コンスタンティノス・ミトログル(フルアム)、ロベルト・ソルダード(トッテナム)。一時話題に上ったアルバロ・ネグレド(マンチェスター・シティ)は本人が移籍を拒否した模様だ。
ウイングにはアレッシオ・チェルチ(トリノ)、マキシム・レスティエンヌ(クラブ・ブルージュ)、ファビオ・ボリーニ(リバプール)、中盤にはマルコ・ファン・ヒンケル(チェルシー)の名前が取り沙汰されている。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)