【選手権】四中工を牽引した主将・山本龍平が後輩たちに残した得難き財産

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2019年01月02日

「プロでも責任感、存在感をもっと出して行きたい」

1回戦で涙を飲んだ四中工。山本の背中を見て育った後輩たちが、来年にリベンジを果たしてくれるはずだ。写真:田中研治

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 しかし、結果は2失点を喫し、FW田口裕也、森夢真、MF和田彩起ら能力の高い2年生アタッカー陣を活かすことが出来なかった。
 
「リーダーとして自分が良いプレーを出来ない試合は大体負けて来ている。最後の試合もそうなってしまった。本当に最後の最後まで情けないリーダーだった……。僕がもっとしっかりとしていれば、2年生の3人の力を引き出せたと思う。自分が情けないです。もっと鼓舞してあげたら良かったと思います」
 
 最後まで自分の不甲斐無さを口にしたが、前述したように3年ぶりの全国に導いたのは、間違いなく彼だった。そして、全国に出られなくても、県リーグでプレーをしていても、自分の信念を崩さず、不断の努力を続けたらプロになれることを後輩たちに示してくれた。それだけでも山本が四中工で過ごした3年間は大きな価値を持つ。

「これからはもっと大舞台になるし、批判される舞台になると思うので、メンタルコントロールをして行けたら、結果は繋がると思います。プロにしてくれた士郎さんには本当に感謝をしています。士郎さんに言われたことは今後にも役に立つと思いますので、忘れないでやって行きたいと思います。プロでも責任感、存在感をもっと出して行きたい」
 
 この試合を持って退任する樋口監督への感謝の気持ちとともに、山本は次なるステージでの飛躍を近い、選手権の大舞台から去って行った。
 
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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