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【セルジオ越後】今年も若手の台頭が少なかったJリーグ。もっとハイレベルな競争を望みたいね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2018年12月27日

望みたいのは高いレベルの競争だ

今季は川崎がリーグ連覇を達成。一方、成績が安定しないチーム多かった。写真:滝川敏之

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 ベストヤングプレーヤー賞に選ばれたアントラーズの安部にしても、先日のクラブワールドカップのグアダラハラ戦での美しいミドルは素晴らしかったが、Jリーグで輝いた試合は少なかったように映る。テクニックはあるし、ふてぶてしいほどのパーソナリティも魅力だとは思う。ポテンシャルも高いはずだ。ただ、かつて同じ賞に輝いた川口能活、小野伸二、森本貴幸らと比べれば、その衝撃度という点では劣っており、今後さらなる奮闘が必要だろう。
 
 また今年のリーグ戦を振り返ると、フロンターレを除く各チームは、調子の波の大きさが目立った。史上5チーム目となるリーグ連覇を達成したフロンターレにしても、圧倒的な強さを誇ったわけではなく、前半戦は独走したサンフレッチェの急失速や、ほかの上位陣の潰し合いに助けられた面が多分にあった。
 
 各チームに実力の差がないというのは、見ようによってはハイレベルな競争が行なわれているということなのかもしれない。でも僕に言わせれば、今のJリーグは“どんぐりの背比べ”で、ハラハラドキドキする展開は限られていた。
 
 アジア・チャンピオンズリーグを制したアントラーズはリーグ戦の序盤に躓いたし、天皇杯を手にしたレッズも最後に帳尻を合わせた感が強い。得点王に輝いたジョーを擁したグランパスも、夏の大型補強で調子を上げたかと思えば、長続きはせず、最後はギリギリでJ1残留を果たすジェットコースターのような1年を過ごした。例年以上に熾烈を極めた残留争いは話題を呼んだが、要はどのチームも上手く勝点を稼げなかったということだ。
 
 その理由としては継続的な強化を行なえているチームが少ない点が挙げられる。1シーズンだけ良い成績を残せたとしても、予算的な問題などで、良い流れを持続できず、低迷するチームは多い。現に2017年シーズンに二冠に輝いたセレッソは、今オフは主力の流出が目立つ。来年は苦戦を強いられそうだ。
 
 本来、望みたいのは高いレベルの競争で、それは前述したように選手たちにも当てはまる。
 
 活きの良い若手が現われることでベテラン選手が危機感を抱き、相乗効果で力を高め合う。来年こそは若い選手たちがアウォーズを席巻する光景を見たいね。
 
 そうすれば2020年の東京五輪や2022年のカタール・ワールドカップに向けても明るい展望を抱けるはずだよ。
 
 
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