鹿島が願うのは、勝利の二文字のみ
残酷だが、戦力差の大きさは2年前も今もほぼ同じ。ただ、鹿島には好ましい変化が生まれた。それは決戦へ向けた練習で流れる空気だ。土居は「前回の『決勝だよ、レアルとやれる!』みたいなふわふわした、少しサポーター感覚みたいなものがない。正直、あの時は『勝てればいいな』だったが、今は絶対に勝つという気持ち」と言う。初戦のあったアル・アインからアブダビへ移動した16日以降、雰囲気も士気も最高潮に達している。
レアルには不安材料もある。今季序盤は低空飛行が続き、ジュレン・ロペテギ監督を解任。サンティアゴ・ソラーリ監督就任後は上向いたが、得点力不足など復調しきった感はない。16日に現地入りしたばかりで状態面も気掛かり。故障者なども多く、スペインメディアの記者はマルコ・アセンシオやカゼミーロの出場は難しいとみる。一方で15日のラージョ・バジェカーノ戦で負傷した疑いのあるカリム・ベンゼマに不安はなく、ガレス・ベイルも間に合う可能性があるという。いずれにしろ、布陣は精強。ルカ・モドリッチが攻撃のタクトを振り、後ろでセルヒオ・ラモス、GKティボー・クルトワが居並ぶ構図は豪華だ。
レアルには不安材料もある。今季序盤は低空飛行が続き、ジュレン・ロペテギ監督を解任。サンティアゴ・ソラーリ監督就任後は上向いたが、得点力不足など復調しきった感はない。16日に現地入りしたばかりで状態面も気掛かり。故障者なども多く、スペインメディアの記者はマルコ・アセンシオやカゼミーロの出場は難しいとみる。一方で15日のラージョ・バジェカーノ戦で負傷した疑いのあるカリム・ベンゼマに不安はなく、ガレス・ベイルも間に合う可能性があるという。いずれにしろ、布陣は精強。ルカ・モドリッチが攻撃のタクトを振り、後ろでセルヒオ・ラモス、GKティボー・クルトワが居並ぶ構図は豪華だ。
鹿島が願うのは、勝利の二文字のみ。シャルケ時代の2014-15シーズンにチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦で土をつけられた経験を持つ内田篤人は、「鹿島に来て、またレアルとやれるのは感慨深い」と言いつつ、「アジアを制して自分たちの力で出る大会。負けていい試合なんかない。レアルのモチベーションも難しいと思う」と勝負に徹する。土居は「ジーコさんも言うように、2位も3位も変わらない。それじゃ鹿島も、日本サッカーも成長しない。日本勢の歴史を塗り替えるという覚悟を持ってやらないといけない」と頼もしい。すべての雪辱は、世界の頂点を射止めてこそ。まず目の前の借りを返すことが、その一歩となる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
構成●サッカーダイジェストWeb編集部