• トップ
  • ニュース一覧
  • 劣勢の鹿島を救った男。逆転劇の立役者、クォン・スンテが自身3度目のクラブW杯に思うこと

劣勢の鹿島を救った男。逆転劇の立役者、クォン・スンテが自身3度目のクラブW杯に思うこと

カテゴリ:Jリーグ

寺野典子

2018年12月16日

鹿島に来たのは優勝しなくちゃいけないクラブだから

終盤にはグアダラハラの猛攻を受けたが、ここでも鹿島はクォン・スンテを中心に気持ちの入った守備を見せた。(C) Getty Images

画像を見る

 会心のカウンター攻撃が実を結び、鹿島の準決勝進出が決まる。
「レアル・マドリーというチームについては、僕が語るまでもなく、皆さんがご存知でしょう。確かに素晴らしいチームです。でも、そういう実績や選手の価値は関係ない。同じサッカー選手なので。レアルの選手たちもレアルのエンブレムをかけて必死でやってくると思いますが、僕自身も鹿島のエンブレムをつけたら、必死にやらなくちゃいけない。

 選手の価値がどうのこうのというよりも、その1試合1試合をどう戦っていくのかが大事だと思います。まずは相手にプレッシャーをかけたい。そうすれば、2失点が1失点になるし、1失点が無失点につながると思うので。1点1点抑えることを心掛けて、無失点で抑えることが一番です。今までサッカーをやってきた時間よりも、これからサッカーをやれる時間のほうが短くなっている。だからこそ、今、この瞬間を楽しみたい」

 そう言って、豪快に笑う。彼は自身の言葉が日本語に訳され、我々報道陣に伝わったタイミングでいつも笑う。そういう細かい心遣いが守護神としての信頼を生んでいるのだろう。
 
「僕が鹿島へ来たのは、優勝をしなくちゃいけないクラブだから。1位じゃないといけないという場所でチャレンジするためです。ジーコさんが来て、勝つことがいかに難しくて、大事なことなのかを再認識させられ、原点に戻れた。僕も毎試合、負けたくない、引き分けたくないという想いを持ち、戦っている。顔は笑っていますが、内心はすごくイライラすることもあります。もう少し日本語ができれば選手たちにもいろいろ言いたいこともある。だからもっと日本語を勉強します……ハハハハハ」
 
 勝利のために日々鍛錬することが、クォン・スンテがプロサッカー選手として仕事をするうえでの楽しさに違いない。そして、勝つことでその楽しさはさらに増す。CL3連覇、クラブワールドカップ3連覇がかかるレアル・マドリー相手でもその挑戦は同じだ。
 
取材・文●寺野典子(フリーライター)
【関連記事】
「安部・デルピエロ」「今大会のベストゴール」クラブW杯、海外メディアが安部裕葵のゴラッソを絶賛!
「クラブ王者の夢は粉砕された」「一体何が起きたのか」メキシコ・メディアは鹿島の劇的逆転勝利に驚愕
悪癖から始まったグアダラハラ戦。昌子源が胸を張る「修正力」が鹿島を逆転劇に導く!
「さあ、世界に衝撃を与えた試合を再び」鹿島のクラブW杯準決勝進出を海外メディアが絶賛
元日本代表のハーフナー・マイクがタイへ移籍!ACLで鹿島と対戦の可能性も

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ