Ｃブロックはプレミアリーグで戦った経験を持つ横浜ユースと尚志が対峙。先に試合の主導権を握った横浜ユースは、トップ昇格内定の注目アタッカー・椿直起を軸にサイドから相手ゴールを脅かす。29分には先月のＪユースカップでＭＶＰを獲得した榊原彗悟がゴール前のこぼれ球を拾うと、相手の虚を突くテクニカルなループショットを見舞う。これがゴールに吸い込まれ、横浜ユースが１点をリードした。

　なんとか反撃したい尚志は後半の頭から３人の選手を同時投入。Ｕ－17日本代表の染野唯月、足下の技術に秀でた加瀬直輝、吉田泰授を一気に送り込み、試合の流れを引き寄せにいく。すると、60分だ。横浜ユースのＤＦがＧＫにバックパスすると、ゴールマウスを外れてポジションを取っていたＧＫと意思疎通が取れずに、ボールは無人のゴールへ。慌ててＧＫとＤＦがカバーに入ったが、掻き出し切れず、まさかのオウンゴールで尚志が同点に追い付いた。その後は拮抗した展開が続いたが、試合終了間際に劇的なドラマが起こる。

　89分、尚志が左ＣＫを獲得すると、加瀬直輝がゴール前に絶好球を供給する。これに反応した染野がヘッドで合わせて決勝弾。途中出場のふたりが活躍し、土壇場で勝利を手中に収めた。尚志は実に2011年以来となるプレミアリーグ行きだ。

　Ｄブロックは愛媛Ｕ－18が凱歌を挙げた。新潟明訓に対し、立ち上がりから攻め込むと、９分に右サイドからのクロスを岡田蒼生が右足で合わせる。強烈なボレーシュートが見事に決まり、早い段階で先制点を奪った。以降もコンビネーションを織り交ぜながら攻め込み、試合の主導権を相手に渡さない。追加点こそ奪えなかったが、後半に入っても集中力を切らさず、愛媛Ｕ－18がこのまま勝利。チームだけではなく、四国勢としても７年ぶりとなるプレミアリーグ参戦が決まった。

　これで来季のプレミアリーグ参戦チームがすべて確定。東西の振り分けなどは後日発表される予定だ。