• トップ
  • ニュース一覧
  • 【指揮官コラム】三浦泰年の『情熱地帯』|複雑な感情で観戦したJ1参入プレーオフ決定戦。そして2018年の終わり

【指揮官コラム】三浦泰年の『情熱地帯』|複雑な感情で観戦したJ1参入プレーオフ決定戦。そして2018年の終わり

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年12月15日

プレミアリーグには集団で戦うヒントが隠されている

J2昇格を成し遂げた鹿児島を離れ、来季はいかなる冒険に踏み出すのか。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

 J1参入プレーオフ決定戦の結果はご存知の通り、ジュビロ磐田が2対0で勝利し、J1残留を決めた。
 
 磐田とすれば、まさしくレギュレーションに救われた。そして弟のいる横浜FCは3位でリーグ戦をフィニッシュしながらプレーオフで敗退。カズのJ1での姿を見たかったが、レギュレーションに泣くという結果となった(数年前なら3位が自動昇格か入替戦権利が得られた)。
 
 その時代、その時代で勝負はどちらに転ぶか分からない。2016年シーズン、ミシャ率いる浦和レッズは、合計勝点で争う1シーズン制であれば優勝だった。しかしレギュレーションにより、ステージ優勝チーム同士の優勝決定戦が行なわれたこの年、浦和は鹿島アントラーズに敗れて優勝を逃してしまう。
 
 その結果によって、周りにはタイトルが獲れないチームだと伝えられた。
 
 ボトム3の下から3番目のチームが自動で降格なのか、プレーオフなのかで昇格を目指すチームも残留するチームも歴史が変わる。いま、J2リーグで苦しんでいるチームはいくつか存在する。レギュレーションに順応し、J1を勝ち取ったクラブ。それがクラブ力であり、チーム力なのであろう。
 
 一方、プレミアリーグには良い選手もいるがタクティクスの部分でも良い影響を受けることができる。世界で「良い」と言われる監督が良い準備をして臨むリーグが、イングランド・プレミアリーグだ。
 
 シーズン中も見る機会が多かったが、スピード感、攻撃のタイミング、守備の力強さと日本のサッカーも見習うところは多い。個人の力には差があるが、集団で戦うヒントが隠されているリーグだと思う。
 
 Jリーグも12月9日の天皇杯決勝が終われば、クラブワールドカップに出場する鹿島を除けば、すべてのチームがオフとなる。年が明ければアジアカップがあり、ACLプレーオフも早々に開幕。休みのない選手やチームもあるが、それは嬉しい悲鳴であり、誰もがそこへ行きたい。
 
 今シーズンは、浦和が天皇杯を獲った。リーグは2年連続川崎がまくり、ルヴァンカップは若い力とフレッシュな湘南が初タイトルを獲得。
 
 J2も最終節まで自動昇格、プレーオフチームの確定がもつれた。本当に紙一重の力の差で決着が付いていった。
 
 個人的にはJ3リーグを鹿児島ユナイテッドFCで J2昇格に導くことができた。鹿児島明治維新150周年、大事な年に良い仕事ができた。
 
 そして2018年Jリーグが終わったが、オフシーズンにいろんな国の試合を見るのもまた次への活力につながっていくことであろう。
 
 2019年シーズンは、またすぐ始まる。
 
2018年12月15日
三浦泰年
 
【関連記事】
【指揮官コラム】三浦泰年の『情熱地帯』|退団するクラブへ残せたモノ、そして感謝。鹿児島にありがとう!!
【セルジオ越後】夢があればいいってもんじゃない! 天皇杯とJ1参入プレーオフに覚えた違和感
鹿児島が悲願のJ2昇格を達成!! 三浦監督は1万人超のサポーターへ「みなさん、おめでとう!」
【移籍動向一覧】J1・J2・J3 新加入、退団、引退選手&監督動向まとめ(2/25現在)
【森保ジャパン最新序列】アジアカップへ最も不安なポジションはFW。浅野、北川が奮闘しなければ…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ