プレミアリーグには集団で戦うヒントが隠されている
J1参入プレーオフ決定戦の結果はご存知の通り、ジュビロ磐田が2対0で勝利し、J1残留を決めた。
磐田とすれば、まさしくレギュレーションに救われた。そして弟のいる横浜FCは3位でリーグ戦をフィニッシュしながらプレーオフで敗退。カズのJ1での姿を見たかったが、レギュレーションに泣くという結果となった(数年前なら3位が自動昇格か入替戦権利が得られた)。
その時代、その時代で勝負はどちらに転ぶか分からない。2016年シーズン、ミシャ率いる浦和レッズは、合計勝点で争う1シーズン制であれば優勝だった。しかしレギュレーションにより、ステージ優勝チーム同士の優勝決定戦が行なわれたこの年、浦和は鹿島アントラーズに敗れて優勝を逃してしまう。
その結果によって、周りにはタイトルが獲れないチームだと伝えられた。
ボトム3の下から3番目のチームが自動で降格なのか、プレーオフなのかで昇格を目指すチームも残留するチームも歴史が変わる。いま、J2リーグで苦しんでいるチームはいくつか存在する。レギュレーションに順応し、J1を勝ち取ったクラブ。それがクラブ力であり、チーム力なのであろう。
一方、プレミアリーグには良い選手もいるがタクティクスの部分でも良い影響を受けることができる。世界で「良い」と言われる監督が良い準備をして臨むリーグが、イングランド・プレミアリーグだ。
シーズン中も見る機会が多かったが、スピード感、攻撃のタイミング、守備の力強さと日本のサッカーも見習うところは多い。個人の力には差があるが、集団で戦うヒントが隠されているリーグだと思う。
Jリーグも12月9日の天皇杯決勝が終われば、クラブワールドカップに出場する鹿島を除けば、すべてのチームがオフとなる。年が明ければアジアカップがあり、ACLプレーオフも早々に開幕。休みのない選手やチームもあるが、それは嬉しい悲鳴であり、誰もがそこへ行きたい。
今シーズンは、浦和が天皇杯を獲った。リーグは2年連続川崎がまくり、ルヴァンカップは若い力とフレッシュな湘南が初タイトルを獲得。
J2も最終節まで自動昇格、プレーオフチームの確定がもつれた。本当に紙一重の力の差で決着が付いていった。
個人的にはJ3リーグを鹿児島ユナイテッドFCで J2昇格に導くことができた。鹿児島明治維新150周年、大事な年に良い仕事ができた。
そして2018年Jリーグが終わったが、オフシーズンにいろんな国の試合を見るのもまた次への活力につながっていくことであろう。
2019年シーズンは、またすぐ始まる。
2018年12月15日
三浦泰年
磐田とすれば、まさしくレギュレーションに救われた。そして弟のいる横浜FCは3位でリーグ戦をフィニッシュしながらプレーオフで敗退。カズのJ1での姿を見たかったが、レギュレーションに泣くという結果となった(数年前なら3位が自動昇格か入替戦権利が得られた)。
その時代、その時代で勝負はどちらに転ぶか分からない。2016年シーズン、ミシャ率いる浦和レッズは、合計勝点で争う1シーズン制であれば優勝だった。しかしレギュレーションにより、ステージ優勝チーム同士の優勝決定戦が行なわれたこの年、浦和は鹿島アントラーズに敗れて優勝を逃してしまう。
その結果によって、周りにはタイトルが獲れないチームだと伝えられた。
ボトム3の下から3番目のチームが自動で降格なのか、プレーオフなのかで昇格を目指すチームも残留するチームも歴史が変わる。いま、J2リーグで苦しんでいるチームはいくつか存在する。レギュレーションに順応し、J1を勝ち取ったクラブ。それがクラブ力であり、チーム力なのであろう。
一方、プレミアリーグには良い選手もいるがタクティクスの部分でも良い影響を受けることができる。世界で「良い」と言われる監督が良い準備をして臨むリーグが、イングランド・プレミアリーグだ。
シーズン中も見る機会が多かったが、スピード感、攻撃のタイミング、守備の力強さと日本のサッカーも見習うところは多い。個人の力には差があるが、集団で戦うヒントが隠されているリーグだと思う。
Jリーグも12月9日の天皇杯決勝が終われば、クラブワールドカップに出場する鹿島を除けば、すべてのチームがオフとなる。年が明ければアジアカップがあり、ACLプレーオフも早々に開幕。休みのない選手やチームもあるが、それは嬉しい悲鳴であり、誰もがそこへ行きたい。
今シーズンは、浦和が天皇杯を獲った。リーグは2年連続川崎がまくり、ルヴァンカップは若い力とフレッシュな湘南が初タイトルを獲得。
J2も最終節まで自動昇格、プレーオフチームの確定がもつれた。本当に紙一重の力の差で決着が付いていった。
個人的にはJ3リーグを鹿児島ユナイテッドFCで J2昇格に導くことができた。鹿児島明治維新150周年、大事な年に良い仕事ができた。
そして2018年Jリーグが終わったが、オフシーズンにいろんな国の試合を見るのもまた次への活力につながっていくことであろう。
2019年シーズンは、またすぐ始まる。
2018年12月15日
三浦泰年