東京V――「ここまで来たらやり方を変えることはできない」(ロティーナ監督)
J1参入プレーオフ決定戦
ジュビロ磐田 - 東京ヴェルディ
12月8日(土)/14:00/ヤマハスタジアム
東京ヴェルディ
今季成績(J2):6位 勝点71 19勝14分9敗 56得点・41失点
J1参入プレーオフ、東京Vの勢いが止まらない。レギュラーシーズンを6位でフィニッシュした東京Vだったが、大宮、横浜FCと上位チームを攻略。アウェー連勝をやってのけ、ついにJ1の16位、磐田との決定戦までこぎ着けた。
遡ること10年前、ヤマハスタジアムで夢を打ち砕かれた選手がいる。当時J2の仙台に所属した田村直也だ。2008年のJ1・J2入れ替え戦、仙台はホームで1-1のドロー、アウェーで2-1と敗れた。第2戦、田村は56分からヤマハのピッチに立ち、目指すJ1昇格はその手からするりと逃げていった。
「あの時のことがあるから、今回の磐田戦、宮城の人たちも気にしてくれているかもしれませんね。選手は代表経験者が多く、難しいゲームになるのは間違いないです」
最終ラインに入るだろう田村は、川又堅碁や大久保嘉人といったハイレベルなアタッカーと対峙することになる。
「今季対戦してきたJ2のレベルを優に超える選手たちですから、抑えるのは簡単ではないでしょう。相手の持っている力をきちんとリスペクトして対応するのが大事」
ただし、と田村は話を続ける。
「相手の力量を知り、仕掛けてくるプレーを推し量れることのメリットもあれば、知らないからこそ出せるプレーもあるんですよ。若い選手たちはビビらず、思い切ってやってほしい」
かつてJ1でプレーし、スピード感や力強さ、卓越した技術を肌で知る田村が、若手の井上潮音、渡辺皓太をバックアップし、最大限のパフォーマンスを引き出せるかという部分も重要なポイントになりそうだ。
ロティーナ監督は言う。
「相手には個人能力の高い選手が揃っています。カテゴリーが違うのですから、どこかに差があるのは当然です」
プレーオフの2勝は、いずれも1-0。得点はともにセットプレーのチャンスを生かしたものだった。
「セットプレーはたしかに重要です。とはいえ、サッカーにおける局面のひとつに過ぎない。私はすべての局面が重要だと考えます。我々は勝つチャンスを掴むために、完璧な試合をしなければならない。ここまできたらやり方を変えることはできませんし、また変更の必要もありません」
磐田がJ1の座を死守するか、それとも東京Vが勢いにまかせて撃ち破るか。ヤマハスタジアムは異様な雰囲気に包まれるだろう。8日14時、決戦の火ぶたが切って落とされる。
ジュビロ磐田 - 東京ヴェルディ
12月8日(土)/14:00/ヤマハスタジアム
東京ヴェルディ
今季成績(J2):6位 勝点71 19勝14分9敗 56得点・41失点
J1参入プレーオフ、東京Vの勢いが止まらない。レギュラーシーズンを6位でフィニッシュした東京Vだったが、大宮、横浜FCと上位チームを攻略。アウェー連勝をやってのけ、ついにJ1の16位、磐田との決定戦までこぎ着けた。
遡ること10年前、ヤマハスタジアムで夢を打ち砕かれた選手がいる。当時J2の仙台に所属した田村直也だ。2008年のJ1・J2入れ替え戦、仙台はホームで1-1のドロー、アウェーで2-1と敗れた。第2戦、田村は56分からヤマハのピッチに立ち、目指すJ1昇格はその手からするりと逃げていった。
「あの時のことがあるから、今回の磐田戦、宮城の人たちも気にしてくれているかもしれませんね。選手は代表経験者が多く、難しいゲームになるのは間違いないです」
最終ラインに入るだろう田村は、川又堅碁や大久保嘉人といったハイレベルなアタッカーと対峙することになる。
「今季対戦してきたJ2のレベルを優に超える選手たちですから、抑えるのは簡単ではないでしょう。相手の持っている力をきちんとリスペクトして対応するのが大事」
ただし、と田村は話を続ける。
「相手の力量を知り、仕掛けてくるプレーを推し量れることのメリットもあれば、知らないからこそ出せるプレーもあるんですよ。若い選手たちはビビらず、思い切ってやってほしい」
かつてJ1でプレーし、スピード感や力強さ、卓越した技術を肌で知る田村が、若手の井上潮音、渡辺皓太をバックアップし、最大限のパフォーマンスを引き出せるかという部分も重要なポイントになりそうだ。
ロティーナ監督は言う。
「相手には個人能力の高い選手が揃っています。カテゴリーが違うのですから、どこかに差があるのは当然です」
プレーオフの2勝は、いずれも1-0。得点はともにセットプレーのチャンスを生かしたものだった。
「セットプレーはたしかに重要です。とはいえ、サッカーにおける局面のひとつに過ぎない。私はすべての局面が重要だと考えます。我々は勝つチャンスを掴むために、完璧な試合をしなければならない。ここまできたらやり方を変えることはできませんし、また変更の必要もありません」
磐田がJ1の座を死守するか、それとも東京Vが勢いにまかせて撃ち破るか。ヤマハスタジアムは異様な雰囲気に包まれるだろう。8日14時、決戦の火ぶたが切って落とされる。