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【現地発】6年目でも主役になりきれないイスコ、マドリーの歴代監督を呆れさせてきたその行動とは?

カテゴリ:エル・パイス紙

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年12月07日

世代交代に苦しむマドリーの象徴に。

ソラーリ(右)監督就任後は、途中出場が増えているイスコ。CLのローマ戦ではベンチからも外された。(C)Getty Images

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 イスコは2013年夏に入団すると、瞬く間にサンティアゴ・ベルナベウのアイドルになった。強気なプレースタイル、華麗なテクニック、愛嬌のあるキャラクターを併せ持った彼を、マドリディスタは、宿敵バルサの中盤に長年に渡って君臨したシャビやアンドレス・イニエスタの姿と重ね合わせていた。

 しかし、そうした周囲の期待とは裏腹に、イスコは歴代の監督の絶対的な信頼を勝ち取ることはなかった。

 かつてイスコを指導した経験のあるひとりの監督は、起用のジレンマについて次のように見解を述べている。「トップ下としては得点力が、サイドの選手としては突破力が、中盤の選手としてはゲームを組み立てる能力とフィジカルが、少しずつ欠如している」

 こうしてイスコは入団2年目の2014-2015シーズンを境に年々、出場機会が減少。スペイン代表のアンダーカテゴリー時代から知己の間柄にあるジュレン・ロペテギの就任によって、いよいよ主役へと上り詰めるかと期待された今シーズンも、その指揮官の早期解任も重なり、むしろ数字は悪化している。
 
 チームメイトによれば、イスコは今回の招集外のように意にそぐわない状況に直面した時、挑発的な態度を取ることがあるという。戦術練習中、みずからの実力をひけらかすかのように派手なプレーを見せては、歴代の監督たちを呆れさせてきた。

 関係者に聞いたところによると、ソラーリとの信頼関係に亀裂が入ったのも、イスコのそうした行動に原因があったという。

 ローマ戦後、イスコのメンバー落ちについて見解を問われたマルセロは、「俺はアドバイスする立場にない。イスコも俺も子供を持つれっきとした大人だ。こういう状況でどんな行動を取ればいいかくらい十分に理解しているはずだ。誰もが試合に出たいと思っている。そのためには練習を重ねるのみだよ」と答えている。

 近年のマドリーは、主力の高齢化が年々進行する一方で、控え組の突き上げが低下。さらに今夏、絶対的エースだったクリスチアーノ・ロナウドが退団した。主力になり切れないイスコは、ある意味世代交代に苦しむマドリーを象徴する形になっている。

文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙/マドリー番記者)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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