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暴動の主犯は何者か? 開催は超異例の欧州か中東? 再延期で混乱する南米王者決定戦。その現状は――

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年11月27日

ボカの主将は「死ぬかもしれないピッチではプレー出来ない」と訴え

ボカ(左端)、CONMEBOL(左から二人目)、リーベル(右から二人目)の各会長による会談は無事に終わるのか? 一部ではアルゼンチン・サッカー協会のタピア会長(右端)の介入もあると報じられているが…。 (C) Getty Images

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 ここまでくるともはやどう転んでもおかしくはないようにも思えてくるが、27日に行なわれるボカ、リーベル、そしてCONMEBOLの各会長による3者会談の焦点は、開催地が最も重要視されている。

 というのも、アルゼンチンでは、今月30日からブエノスアイレスで「G20サミット」が開かれるため、要人警護に警官隊を割かねばならず、とてもスーペルクラシコの警備に人材をまわす余裕がないのだ。

 そうした状況下で有力視されているのが、第3国での開催だ。アルゼンチン・メディア『Tyc Sports』によれば、パラグアイのアスンシオン、クラブワールドカップが行なわれるUAEのアブダビ、そしてイタリアのジェノバが候補に挙げられているという。

 とりわけ熱心なのはジェノバだ。ブエノスアイレスの姉妹都市であり、両クラブがイタリア系移民によって創設されたことから、開催の招致に名乗りを上げている。ステファノ・アンザローネ副市長は、「必要なことは何でもする」と声明を発表した。

「我が街はスポーツを通し、歴史的かつ文化的にブエノスアイレスと親密な関係を築いてきた。そして、1900年代前半にアルゼンチンに移住したイタリア人によって創設されたボカとリーベルは、我々と深いところで繋がりがある」

 いつ、どこで開催されようと、最も重要なのは選手の健康や安全面が守られることだ。

 今回の被害を受けて左目に唐辛子スプレーの粉末が入り、巨大な眼帯をする痛々しい姿を公の場で公開したボカの主将パブロ・ペレスは、26日に記者の前で、当時の恐怖を振り返りつつ次のように訴えている。

「あの日はプレーできる状態じゃなかった。CONMEBOLの医者は僕の下へは来なかったのに『問題ない』という診断を下したんだ。もしも、あの時、僕らがプレーをして勝っていたら何が起きていたと思う? 彼ら(リーベルのファン)は狂っていたから、きっと僕らを殺していたことだろうね。僕は死ぬかもしれないピッチでプレーすることはできない。

 これは恥ずべき話だ。リーベルのファンの中にも全く関係のない人々がいたことは分かっている。この試合を待ち望んでいた全ての人にとって悲しいことさ」

 混迷を極める「歴史的決勝」は、果たして、いかなる決着をみるのか? まずは27日の会談が無事に行なわれることを祈りたい。
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