アディショナルの前にも笛が吹かれるべき場面で吹かれなかったシーンが何度かあった
最初のアクシデントは、90+3分に河井が橋本との頭同士の激突で出血と脳しんとうを起こした場面。橋本のコンタクトは明らかにアフターだったが主審の笛はなく、頭部の負傷にもかかわらず、プレーを止めるのも遅れた。河井の出血が大量だったこともあってスタジアムが騒然となり、再開後になかなかタイムアップの笛が吹かれないことで神戸の選手のイライラも募る。
次は、ポドルスキがボールに向かわずに立田に激しいコンタクト、立田は過呼吸状態になって河井と共に救急搬送された。しかし、ここでもファウルにはならない。アディショナルタイムの前にも笛が吹かれるべき場面で吹かれなかったシーンが何度かあり、荒れた展開を助長しているように感じられた。
そこから再開後に清水が左CKを獲得し、ゴール前まで上がってきたGK六反が石毛のキックを頭でねじ込んで、ついに同点。何かが乗り移ったような奇跡的な一発の得点時間は、90+14分と記録された。
だが、それでも試合は終わらず、ウェリントンが危険なアフタータックルでイエローカードを受けると、目の前で見ていた清水ベンチの選手たちが激昂。それに強く反応したウェリントンやポドルスキらと乱闘寸前の小競り合いとなった。これでウェリントンに2枚目のイエローが出て90+18分に退場。
次は、ポドルスキがボールに向かわずに立田に激しいコンタクト、立田は過呼吸状態になって河井と共に救急搬送された。しかし、ここでもファウルにはならない。アディショナルタイムの前にも笛が吹かれるべき場面で吹かれなかったシーンが何度かあり、荒れた展開を助長しているように感じられた。
そこから再開後に清水が左CKを獲得し、ゴール前まで上がってきたGK六反が石毛のキックを頭でねじ込んで、ついに同点。何かが乗り移ったような奇跡的な一発の得点時間は、90+14分と記録された。
だが、それでも試合は終わらず、ウェリントンが危険なアフタータックルでイエローカードを受けると、目の前で見ていた清水ベンチの選手たちが激昂。それに強く反応したウェリントンやポドルスキらと乱闘寸前の小競り合いとなった。これでウェリントンに2枚目のイエローが出て90+18分に退場。
最後のFKは、河井に代わって出場した兵働が自身最後のホームゲームでキッカーを務めたが、これはゴールにつながらず3-3でついにタイムアップを迎えた。
最後はなんとも言いがたい幕切れだったが、結果的に清水は執念で追いついて6戦無敗。神戸は勝点1を獲得してJ1残留を決めた。河井と立田のケガも幸い大事には至らなかったようだ。
だが、この試合を観ていた2万人の中には、チームとして大きく進化してきた清水のサッカーやイニエスタの妙技を楽しみにしながら訪れた子どもたちもたくさんいた。筆者の友人も小学3年生の愛息を連れて観戦に来ていたが、子どもがショックを受けたので試合後のセレモニーも見ずに早々に帰ったという。サッカーの魅力を伝えるシーンもあったが、最後に子どもに見せてはいけない試合になってしまったことは本当に残念だった。
取材・文●前島芳雄(フリーライター)
最後はなんとも言いがたい幕切れだったが、結果的に清水は執念で追いついて6戦無敗。神戸は勝点1を獲得してJ1残留を決めた。河井と立田のケガも幸い大事には至らなかったようだ。
だが、この試合を観ていた2万人の中には、チームとして大きく進化してきた清水のサッカーやイニエスタの妙技を楽しみにしながら訪れた子どもたちもたくさんいた。筆者の友人も小学3年生の愛息を連れて観戦に来ていたが、子どもがショックを受けたので試合後のセレモニーも見ずに早々に帰ったという。サッカーの魅力を伝えるシーンもあったが、最後に子どもに見せてはいけない試合になってしまったことは本当に残念だった。
取材・文●前島芳雄(フリーライター)