「トラブルに遭っても冷静であり続けた」
11月24日、Jリーグ33節、清水エスパルス対ヴィッセル神戸の一戦は3-3の引き分けに終わった。
試合は、26分にアンドレス・イニエスタの見事なループパスから藤田直之が決めて神戸が先制。清水は河井陽介のミドルシュートで追いつくものの、後半には神戸が古橋亨梧、三田啓貴の2ゴールで3-1と突き放した。だが清水は87分にドウグラスの得点で1点差に迫ると、負傷者の続出で大幅に伸びた後半アディショナルタイムの14分、GK六反勇治のヘディングシュートで3-3に追いつく。まさに怒涛の展開が繰り広げられた。
しかし、3-3となった後のアディショナルタイム15分過ぎ、神戸のウェリントンが清水の石毛秀樹を倒し、これをきっかけに両チームがエキサイトし、ウェリントンは退場処分に。もみ合いになってしまう。さらに、退場処分を受けたウェリントンは審判に食ってかかり、場を収めようとした六反を投げ飛ばすなど、スタジアムは騒然とした雰囲気に包まれた。
試合は、26分にアンドレス・イニエスタの見事なループパスから藤田直之が決めて神戸が先制。清水は河井陽介のミドルシュートで追いつくものの、後半には神戸が古橋亨梧、三田啓貴の2ゴールで3-1と突き放した。だが清水は87分にドウグラスの得点で1点差に迫ると、負傷者の続出で大幅に伸びた後半アディショナルタイムの14分、GK六反勇治のヘディングシュートで3-3に追いつく。まさに怒涛の展開が繰り広げられた。
しかし、3-3となった後のアディショナルタイム15分過ぎ、神戸のウェリントンが清水の石毛秀樹を倒し、これをきっかけに両チームがエキサイトし、ウェリントンは退場処分に。もみ合いになってしまう。さらに、退場処分を受けたウェリントンは審判に食ってかかり、場を収めようとした六反を投げ飛ばすなど、スタジアムは騒然とした雰囲気に包まれた。
そんななかでも、冷静さを失わなかったのがイニエスタだ。エキサイトしたウェリントンやルーカス・ポドルスキら仲間をなだめながら、試合を落ち着かせようとし続けた。興奮したウェリントンがピッチを去るまで、その振る舞いは続いた。
この姿に、イニエスタの母国であるスペイン全国紙『MARCA』は、「ウェリントンは自我を失い、ポドルスキも落ち着きを欠いたなか、イニエスタはピッチの英雄として見事に振る舞った」と絶賛。マドリードに本拠を置く『EL ESPANOL』紙も、「20分にも及ぶアディショナルタイムで彼はトラブルに巻き込まれた。だが、混乱が発生したなかでも彼はこの場を収めようとしていた」と讃えた。
また、この出来事を知ったスペインのサポーターは「イニエスタはどんな時だって英雄だ」「模範とすべき」と惜しみない賛辞を送っている。
絶賛された当人は、試合後に自身のSNSを更新。勝点1を獲得したことを喜び、「非常にタフなゲームだった。次はもっといい状態の姿を見せたい。ファンの皆さん、いつも本当にありがとう。最後まで共に頑張ろう」とメッセージを送った。これには日本のファンも「なんて紳士なんだ」「真のアスリート」とイニエスタへのリスペクトを新たにしている。
Jリーグは1試合を残すのみ。最終節、神戸はホームにベガルタ仙台を迎える。人間性も尊敬される元スペイン代表のレジェンドは、今シーズンの締めくくりに、どんなプレーを見せてくれるのだろう。