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【小宮良之の日本サッカー兵法書】 デル・ピエロの「真のカルチャトーレ」としてのキャリアに学ぶ

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年11月16日

誰かに教わるのではなく…

2006年にワールドカップを制するなど、輝かしいタイトル歴を誇る一方で、多くの苦難に遭いながらも、その都度克服。その人間性でも、人々を魅了した。 (C) REUTERS/AFLO

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 環境に恵まれたデル・ピエロは、サッカーに対する熱をどんどん高めていった。同じリフティングでも、周りがサッカーボールでするのを、テニスボールでやってのけた。
 
 サッカーが上手くなりたい。その熱量に担ぎ出されるように、世に出た。その姿には、周りの人の心を突き動かすものがあった。デル・ピエロは、さらにそれに応えた。その連鎖が、光り輝くスターを作った。
 
「弟は、カルチョのために生まれてきた。才能と情熱を、どちらも持っていたんですよ。そして、誰からも愛された」
 
 兄は静かな目をして言った。
 
 デル・ピエロは、誰かにサッカーを教わったことはない。彼自身がその情熱によって、才能を磨き続けた。真のカルチャトーレ(サッカー選手)だったのだろう。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
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