なでしこジャパンU-20四人衆を指揮官はどう評価したのか? 主将・熊谷紗希からの要求は?

カテゴリ:日本代表

馬見新拓郎

2018年11月13日

高倉監督からはポジティブな発言が多数。一方で期待を込めて苦言を呈したのは!?

宮澤とともにノルウェー戦でA代表デビューを飾った長野。持ち前の力強いボール奪取と展開力を見せた。写真:早草紀子

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 高倉麻子監督はノルウェー戦後の会見で、長野に対しては「フル代表のシンプルなスピードや一歩というところでは、少し苦労したと思う」と評し、宮澤に対しては「スピードがあるので、そのへん(の苦労)はあまり感じなかったが、もうちょっと強引にシュートにいってもよかったシーンはあった」と評している。また、「経験を積んでいけば、今日(ノルウェー戦に)出られなかった選手(南と遠藤)にも可能性はあるなと感じている」と、合宿での印象を話している。
 
 練習試合後には「(U-20組は)慣れればできると思うが、もうちょっと見てみないと分からない。いいものは持っているので、そこは競争。競争がチームを強くすることは、みんなが理解している。6月(女子ワールドカップ)に向けて楽しみ」と話しており、U-20組に対してポジティブな発言が多かったことを考えると、女子ワールドカップに向け、これからも世代交代は進んでいきそうだ。
 
 しかしDF熊谷紗希(オリンピック・リヨン/フランス)が「U-20の選手は、チームにいい意味で刺激を与えてくれている。ただ、個人的にはもっと自分のプレーを出してほしいとも思う」と話すように、物足りなさを感じている数選手がいるのも事実だ。
 
 今回のノルウェー戦では、MF三浦成美(日テレ)など若手から中堅に差しかかろうとしている選手も評価を上げたはずで、ポジション争いは一層激しくなってきた。
 
 今回のU-20組の4選手中、長野を除く3選手は皇后杯 JFA 第40回全日本女子サッカー選手権大会を戦う。今回の代表招集から漏れた他のU-20組も、女子ワールドカップへの大枠には入っていると、筆者は見ている。
 
 まずは来年1月1日に決勝を迎える皇后杯の舞台で、再び自らの存在感を示してほしい。
 
取材・文●馬見新拓郎(フリーライター)
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