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延長後半残り1分に待っていたドラマ!! 岡山学芸館が「延長なら99.9%勝てる」と踏んだ自信の源は?

カテゴリ:高校・ユース・その他

石倉利英

2018年11月06日

通算99分に待っていた最後のドラマ

チームメイトが2点目を決めた藤井(11番)に駆け寄る。写真:石倉利英

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 作陽の酒井貴政監督は「後半から相手がメンバー交代をして、それまで以上に前に(圧力を)かけてきた時、押し込まれる時間が長くなった。早く地上戦に持ち込みたかったが、なかなかできなかった」と語った。“地上戦”とは作陽の伝統でもある、グラウンダーのパスをテンポ良くつなぐパスワークのこと。それができれば、プレッシャーをかわして追加点のチャンスが増えるとともに、リードを保ったまま時計の針を進めることもできるはずだったが、試合展開を落ち着かせることができなかった。
 
 だが岡山学芸館も、なかなか決定機を生かせない。後半25分に左サイドを破ったMF藤井大地(3年)のセンタリングを、中央でフリーになっていた鶴海が左足で合わせたが、クロスバーの上に外れる。同29分にはFW永田一真(3年)が右サイドを抜け出して右足で狙ったものの、これも右に外れて決まらず、刻々と試合終了が近づいていた。
 
 しかし終了直前の後半39分、ついに岡山学芸館がゴールをこじ開けた。左サイドからゴール前に送られたFKを、相手GKがパンチングしたこぼれ球を拾った藤井が、1人をかわしてから右足シュート。ゴール中央に飛んだボールは、そのままの軌道ならGKの正面近くだったが、作陽の選手に当たってわずかにコースが変わり、作陽GK岸本鉄矢(3年)の手をはじいてネットを揺らした。
 
 藤井はシュートの瞬間、先発出場しながらも作陽に2-3で競り負けた、1年前の決勝の記憶をたどっていた。昨年度、先制した岡山学芸館が1-2と逆転された相手の2点目は、ミドルシュートが岡山学芸館の選手に当たり、コースが変わって決まっている。「去年、作陽のゴールが相手に当たって決まっていました。(こぼれ球を拾ったら)ゴール前がごちゃごちゃしていたので、今年もあるかな、と思ってシュートを打った」という選択が、今年は自分たちに貴重なゴールをもたらした。
 
 こうなれば追い付いた側に、さらに流れが傾くのは当然。10分ハーフの延長に入ると岡山学芸館は何度も決定機を作ったが、決めることができなかった。延長後半もスコアは動かず、そのままPK戦なら、押していた側に嫌な雰囲気が流れるはず――そう思われた延長後半残り1分、通算99分に最後のドラマが待っていた。
 
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