前線と最終ラインの改善が、本田が公約する“優勝”への道のりに
メルボルン・Vの喫緊の課題は、以下の2点。
まずは、前線。過去2戦に先発したケニー・アジウの離脱で、この日は、いずれもニュージーランド代表のコスタ・バルバローシス、ジャイ・イングハムの急造ペアが先発。ともに、自ら局面を打破するタイプでも、前線で楔になったりするタイプでもなく、本質的にはワイドにプレーするウィンガーのふたりは、ポジションがかぶってピッチ上でぶつかるようなシーンも見られるなど、まったく脅威たりえなかった。元スウェーデン代表FWオラ・トイヴォネンの怪我から復帰するまで、今のメンバーでどうしのぐかは大きな課題として残る。
そして、最も大きな懸念であるDF陣はこの日も安定感を欠き、正直、よく無失点でしのげたというのが率直な感想だ。特に、豪州代表のCBトーマス・デンが気がかり。昨季は、若さを前面に出して、“怖いもの知らず”的にのびのびプレーしていたのが、すっかり鳴りを潜めている。
前線と最終ライン、このふたつの改善向上こそ、本田が公約する“優勝”への道のりに必要不可欠なのは誰の目にも明らかだ。
文●植松久隆(フリーライター)
まずは、前線。過去2戦に先発したケニー・アジウの離脱で、この日は、いずれもニュージーランド代表のコスタ・バルバローシス、ジャイ・イングハムの急造ペアが先発。ともに、自ら局面を打破するタイプでも、前線で楔になったりするタイプでもなく、本質的にはワイドにプレーするウィンガーのふたりは、ポジションがかぶってピッチ上でぶつかるようなシーンも見られるなど、まったく脅威たりえなかった。元スウェーデン代表FWオラ・トイヴォネンの怪我から復帰するまで、今のメンバーでどうしのぐかは大きな課題として残る。
そして、最も大きな懸念であるDF陣はこの日も安定感を欠き、正直、よく無失点でしのげたというのが率直な感想だ。特に、豪州代表のCBトーマス・デンが気がかり。昨季は、若さを前面に出して、“怖いもの知らず”的にのびのびプレーしていたのが、すっかり鳴りを潜めている。
前線と最終ライン、このふたつの改善向上こそ、本田が公約する“優勝”への道のりに必要不可欠なのは誰の目にも明らかだ。
文●植松久隆(フリーライター)