みそぎ弾も笑顔なく自陣へ… 韓国代表から永久追放のチャン・ヒョンスが打ち明けた覚悟

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年11月04日

横浜戦で決勝点となるヘディングシュートを決めるも一目散に自陣へ駆け戻る

自身の決勝ゴールでチームを勝利に導いたチャン・ヒョンス。試合後はサポーターに深々と頭を下げた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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[J1リーグ31節]横浜0-1FC東京/11月3日/日産ス
 
 チームに貴重な勝利をもたらす決勝弾を放った男に、笑顔はなかった。
 
 ACL出場権を狙う5位のFC東京は、敵地に乗り込み横浜F・マリノスとの一戦に臨んだ。その開始15分、CKのチャンスから韓国人DFのチャン・ヒョンスが鮮やかなヘディングシュートを決めてみせる。ホームサポーターを沈黙させる一発となったが、ゴールを奪った本人は祝福に駆け寄ろうとするチームメイトを制止するように両手を広げて、真剣な表情を崩さずに自陣へと一目散に駆け戻った。
 

 チャン・ヒョンスは10月30日、「兵役免除に必要な社会奉仕活動の一部について、事実とは異なる報告をしていた」との理由でクラブから厳重注意がなされ、その後、大韓サッカー協会(KFA)によって、韓国代表への選抜資格の永久停止と罰金(約300万円)を科されていた。
 
 みそぎの一発となった自身の決勝点、そして無失点に抑え込んでの勝利を掴んだものの、やはり反省の言葉が口を突いた。
「チームが勝利したことがすべて。この試合に入る前にも、サポーターの皆さんにすべてのことは話せませんが、申し訳ないという反省の意味を込めて自分のプレーで恩返しもしていきたいと思ってプレーしていました」
 
 自らの行動が引き起こしたこととはいえ、27歳と働き盛りのキャリアに深刻なダメージを与える事態となっただけに、複雑な想いもあったようだ。
「プロ選手としてやらなければいけないこと、トレーニングから姿勢を見せないといけないのがプロ選手だと思いますし、もちろん複雑な思い、苦しい思いもありましたけど、チームの勝利に向けて自分の精神的なコントロールをしながらこうして試合に勝てたことは大きなことだと思います」
 
 試合後には「ここ最近はチームとしても自分としてもいいパフォーマンスを出せなかったという想いと、個人的な想いを重ねて」ゴール裏のサポーターに向けて何度も頭を下げた。また、こうした状況下でも「信頼してキャプテンを任せた」という長谷川監督に対しては、「自分のことでチームに迷惑をかけることは一番やってはいけないこと。それが試合に出てしまうのは良くない。そういうことをしないように、自分はしっかりと試合に入ろうと思っていました」と、指揮官の信頼に応えるべく決意を持ってピッチに入っていたことを明かした。
 
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