ルヴァン杯決勝のために用意したフラッグに書かれていた小学生の言葉は…

小学生だけではなく、中学生や高校生の育成組織に所属する選手たちも寄せ書きに参加。フラッグ以外にもコメントが寄せられ、試合当日にはロッカールームに持ち込んだという。(C)SHONAN BELLMARE
「湘南スタイルという言葉は、そもそも見ている人が感じたもの。なんかすごい若い選手がひとつのボールを追いかけてめちゃくちゃ走るよねってところからスタートした。僕はやっぱり、サッカー選手ってサッカーやっただけでうまくなるのかっていうと、ノーという主義。それが湘南スタイルの本質かもしれない。
サッカーをやっただけで良い選手になるとは思えない。サッカーを通じていろんな物事の考え方とか自分が成長できるためにどういう姿勢でいないといけないのかを、たまたま大好きなサッカーを通じて学んでいるだけ。
湘南スタイルは僕の中での生き方の軸になるもので、それをベースにして監督をしているつもりなので、だから『今日は湘南スタイルのカウンターが出なかったですね』と皆さんから聞かれるときも、別に湘南スタイルはカウンターじゃないよって思うんですよ。でも、それは説明してもなかなか分からないものだし、見えないもの。だけど、見えないとこに向き合ってきたつもり」(曺監督)
選手たちが必死に目の前のボールを追いかけてきたからこそ、”湘南スタイル”は作り上げられた。そして、その姿勢が観る者を魅了したというわけだ。
サッカーをやっただけで良い選手になるとは思えない。サッカーを通じていろんな物事の考え方とか自分が成長できるためにどういう姿勢でいないといけないのかを、たまたま大好きなサッカーを通じて学んでいるだけ。
湘南スタイルは僕の中での生き方の軸になるもので、それをベースにして監督をしているつもりなので、だから『今日は湘南スタイルのカウンターが出なかったですね』と皆さんから聞かれるときも、別に湘南スタイルはカウンターじゃないよって思うんですよ。でも、それは説明してもなかなか分からないものだし、見えないもの。だけど、見えないとこに向き合ってきたつもり」(曺監督)
選手たちが必死に目の前のボールを追いかけてきたからこそ、”湘南スタイル”は作り上げられた。そして、その姿勢が観る者を魅了したというわけだ。
それを象徴するエピソードが今回のルヴァンカップ優勝の前にあった。
現在、曺監督はトップチームの指導をしている傍らで、月2回ほど湘南が主幹するジュニア世代の選抜チームを指導している。クラブの次世代を担うであろう選手たちに対し、今回のルヴァンカップ決勝に向けて激励のコメントを1枚のフラッグに寄せてもらったそうだ。そして、指揮官は彼らのメッセージを見て、胸を打たれたという。
「次の日見たら、みんな書いているんですけど、普通は高山選手頑張ってくださいとか、頑張れとかなのですが、8割ぐらいの子が湘南スタイルで優勝しましょうって書いていたんです。小学生がですよ。所属はうちのチームではないんです。スクールの選抜クラスなので、ここからジュニアユースに来ることが決まっている子もいるのですが、僕はびっくりして泣きそうだった。湘南スタイルで何とかって書いている子が多いと思った。これは財産だと思う」
曺監督が発信したわけではないが、小学生たちも湘南のスタイルを認識している。その事実こそ、指揮官がクラブに植え付けた意識が根付き始めているという何よりの証だろう。
自らのスタイルを貫き、ルヴァンカップを制した湘南。大舞台で披露した戦いぶりは間違いなく未来へつながっていくはずだ。
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
現在、曺監督はトップチームの指導をしている傍らで、月2回ほど湘南が主幹するジュニア世代の選抜チームを指導している。クラブの次世代を担うであろう選手たちに対し、今回のルヴァンカップ決勝に向けて激励のコメントを1枚のフラッグに寄せてもらったそうだ。そして、指揮官は彼らのメッセージを見て、胸を打たれたという。
「次の日見たら、みんな書いているんですけど、普通は高山選手頑張ってくださいとか、頑張れとかなのですが、8割ぐらいの子が湘南スタイルで優勝しましょうって書いていたんです。小学生がですよ。所属はうちのチームではないんです。スクールの選抜クラスなので、ここからジュニアユースに来ることが決まっている子もいるのですが、僕はびっくりして泣きそうだった。湘南スタイルで何とかって書いている子が多いと思った。これは財産だと思う」
曺監督が発信したわけではないが、小学生たちも湘南のスタイルを認識している。その事実こそ、指揮官がクラブに植え付けた意識が根付き始めているという何よりの証だろう。
自らのスタイルを貫き、ルヴァンカップを制した湘南。大舞台で披露した戦いぶりは間違いなく未来へつながっていくはずだ。
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)