久保建英、超絶FK弾は有言実行の一撃!! 初戦前日に語っていた最年少プロの矜持

カテゴリ:日本代表

塚越 始

2018年10月20日

スピード、角度、駆け引き……完璧な一撃だった

北朝鮮戦のスターティングメンバー。開始前からの雨や劣悪なピッチ条件にも日本の選手たちは動じなかった。写真:佐藤博之

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 65分、敵陣のやや右サイド約25メートルの距離で得た直接FKのチャンス。ダイレクトでゴールを狙うには、少し遠いようにも感じられた。
 
 しかし久保がゆっくりと時間を使い、自らの間合いから放った左足の一撃は、3枚の壁の頭上を越えて弧を描きながら北朝鮮のゴールネットに突き刺さる。スピード、角度、相手との駆け引き……完璧な一撃だった。これで流れを掴んだ日本が、さらに2点を追加し、終わってみれば5-2の大勝を収めた。
 
 この試合のターニングポイントとなった痺れるゴール。歓喜の輪のなかで自身も感情を爆発させた久保は試合後、「いろいろ周りは言っていたけれど、その声が聞こえないぐらい集中できていた」と語った。そして「(5ゴールすべてがファインゴールだったが?)それぞれの選手が、思うところはあると思うんですけれど、自分としては強烈な個が揃っているチームだと思うので、その選手が自分のできることをやれたのかなと思います」と、刺激を与え合えている環境だと言った。
 
 日本に流れをもたらした咆哮のFK弾。有言実行とばかりに、若きレフティがさっそく一つ大きな仕事をやってのけた。
 
取材・文:塚越 始(スポーツライター)
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