スピード、角度、駆け引き……完璧な一撃だった
65分、敵陣のやや右サイド約25メートルの距離で得た直接FKのチャンス。ダイレクトでゴールを狙うには、少し遠いようにも感じられた。
しかし久保がゆっくりと時間を使い、自らの間合いから放った左足の一撃は、3枚の壁の頭上を越えて弧を描きながら北朝鮮のゴールネットに突き刺さる。スピード、角度、相手との駆け引き……完璧な一撃だった。これで流れを掴んだ日本が、さらに2点を追加し、終わってみれば5-2の大勝を収めた。
しかし久保がゆっくりと時間を使い、自らの間合いから放った左足の一撃は、3枚の壁の頭上を越えて弧を描きながら北朝鮮のゴールネットに突き刺さる。スピード、角度、相手との駆け引き……完璧な一撃だった。これで流れを掴んだ日本が、さらに2点を追加し、終わってみれば5-2の大勝を収めた。
この試合のターニングポイントとなった痺れるゴール。歓喜の輪のなかで自身も感情を爆発させた久保は試合後、「いろいろ周りは言っていたけれど、その声が聞こえないぐらい集中できていた」と語った。そして「(5ゴールすべてがファインゴールだったが?)それぞれの選手が、思うところはあると思うんですけれど、自分としては強烈な個が揃っているチームだと思うので、その選手が自分のできることをやれたのかなと思います」と、刺激を与え合えている環境だと言った。
日本に流れをもたらした咆哮のFK弾。有言実行とばかりに、若きレフティがさっそく一つ大きな仕事をやってのけた。
取材・文:塚越 始(スポーツライター)
日本に流れをもたらした咆哮のFK弾。有言実行とばかりに、若きレフティがさっそく一つ大きな仕事をやってのけた。
取材・文:塚越 始(スポーツライター)