「日本のサッカー」。その理想郷の一端に近づいた
西野朗前監督もそうだったが、森保一現監督もよく「日本のサッカー」というフレーズを口にする。日本人の特性である俊敏性とチームワークを前面に押し出して、攻撃性を貫く。なんとなくイメージはあるものの、具体性を欠いてきた。ついに新チームは、その理想郷の一端に近づきつつあるのかもしれない。
もし私が日本のサッカー少年なら、いま憧れるのは南野、中島、堂安のいずれかだろう。個で局面を打開でき、強さがあり、得点力も申し分ない。そんなアタッカーたちが日本でも台頭し、大きなうねりを生んでいる。重要な歴史の転換点を迎えたのだ。
ワールドカップ出場組との融合も一気に進んだ。ウルグアイ戦で若きサムライたちを支えたのは長友、酒井、吉田麻也、柴崎、遠藤航たちであり、大迫も決め切れないシーンはあったものの1得点を挙げて存在を示し、3失点の東口順昭も何度かのビッグセーブで見せ場を作った。
もし私が日本のサッカー少年なら、いま憧れるのは南野、中島、堂安のいずれかだろう。個で局面を打開でき、強さがあり、得点力も申し分ない。そんなアタッカーたちが日本でも台頭し、大きなうねりを生んでいる。重要な歴史の転換点を迎えたのだ。
ワールドカップ出場組との融合も一気に進んだ。ウルグアイ戦で若きサムライたちを支えたのは長友、酒井、吉田麻也、柴崎、遠藤航たちであり、大迫も決め切れないシーンはあったものの1得点を挙げて存在を示し、3失点の東口順昭も何度かのビッグセーブで見せ場を作った。
一方で課題も浮き彫りになった。
やはり攻撃から守備への切り替えが不安定で、組織として未熟な側面がある。90分間のなかで攻守ともに波があり、テンポ良く攻めているかと思えば、パスが繋がらず、リズムを失なう時間帯も少なくなかった。目立っていたのは局面でのルーズなパス。前線の選手が動き出していてもルーズな横パスで無駄にし、積極性を欠いては、簡単に相手にボールを奪われていた。ピンチの局面ではあっさりとプレスを掻い潜られ、マーキングミスが散見。ウルグアイ戦での3失点は、いずれも初歩的な守備のミスから生まれたものだ。
とはいっても、騒ぐほどの話ではない。このチームは攻撃という強みを最大限に引き出しながら意思統一を図り、守備やビルドアップの課題をひとつずつ潰していくのだろう。あの一致団結した雰囲気のもと、互いにコミュニケーションを取りながら解決するはずだ。ウルグアイ戦では失点しても、すぐさま追加点を挙げて突き放した点が称賛に値する。悪い流れに陥っても攻撃性を押し通しながら、流れを強引に引き戻していた。あんな芸当を試合のなかで日本代表もできるようになったのだ。心の底から感服した。
やはり攻撃から守備への切り替えが不安定で、組織として未熟な側面がある。90分間のなかで攻守ともに波があり、テンポ良く攻めているかと思えば、パスが繋がらず、リズムを失なう時間帯も少なくなかった。目立っていたのは局面でのルーズなパス。前線の選手が動き出していてもルーズな横パスで無駄にし、積極性を欠いては、簡単に相手にボールを奪われていた。ピンチの局面ではあっさりとプレスを掻い潜られ、マーキングミスが散見。ウルグアイ戦での3失点は、いずれも初歩的な守備のミスから生まれたものだ。
とはいっても、騒ぐほどの話ではない。このチームは攻撃という強みを最大限に引き出しながら意思統一を図り、守備やビルドアップの課題をひとつずつ潰していくのだろう。あの一致団結した雰囲気のもと、互いにコミュニケーションを取りながら解決するはずだ。ウルグアイ戦では失点しても、すぐさま追加点を挙げて突き放した点が称賛に値する。悪い流れに陥っても攻撃性を押し通しながら、流れを強引に引き戻していた。あんな芸当を試合のなかで日本代表もできるようになったのだ。心の底から感服した。