「J下部組織出身者」のセット起用、その利点
3点目は、「ドリブルでの打開力と得点力」を持った若手の起用です。
中島翔哉選手は、ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督も実力を認めて招集していたので、ある程度はみなさんもプレーの質やタイプを理解していたと思います。では、堂安律選手と南野拓実選手はどうでしょう。所属リーグのレベルがよく分からず、プレー映像もあまり多くないので、どこまでできるのか見えない部分が大きかったと思います。
南野選手は、セレッソ大阪にいた当時のイメージとして、突破までは上手く行くけど最後のフィニッシュでミスや焦りがある、なかなかゴールを決め切るところにまでは達してないという印象でしたが、オーストリアでは短い出場時間のなかで結果を求められ、しっかりゴールを決めて活躍しています。堂安選手は、ガンバ大阪に在籍していた最後の方から得点力が冴えはじめて、その流れを新天地のオランダにも持ち込んでゴールを量産しました。
ドリブラーの利点は、ロシア・ワールドカップで乾貴士選手が大活躍したことからも一目瞭然です。
相手DFを背負ったところから反転、ドリブル、チャレンジし続け、仕掛けられる。そういう選手が多いと、多彩な攻撃パターンが生まれます。そこにボランチの位置から効果的なパスを出せる柴崎岳選手が絡み、常に相手が嫌がるところにチャレンジしているように感じました。ウルグアイ戦で日本はシュートのこぼれ球を2度に渡って押し込みましたが、あれも相手が嫌がるところを攻略し、シュートを撃てる選手が増えたことに起因しています。
中島翔哉選手は、ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督も実力を認めて招集していたので、ある程度はみなさんもプレーの質やタイプを理解していたと思います。では、堂安律選手と南野拓実選手はどうでしょう。所属リーグのレベルがよく分からず、プレー映像もあまり多くないので、どこまでできるのか見えない部分が大きかったと思います。
南野選手は、セレッソ大阪にいた当時のイメージとして、突破までは上手く行くけど最後のフィニッシュでミスや焦りがある、なかなかゴールを決め切るところにまでは達してないという印象でしたが、オーストリアでは短い出場時間のなかで結果を求められ、しっかりゴールを決めて活躍しています。堂安選手は、ガンバ大阪に在籍していた最後の方から得点力が冴えはじめて、その流れを新天地のオランダにも持ち込んでゴールを量産しました。
ドリブラーの利点は、ロシア・ワールドカップで乾貴士選手が大活躍したことからも一目瞭然です。
相手DFを背負ったところから反転、ドリブル、チャレンジし続け、仕掛けられる。そういう選手が多いと、多彩な攻撃パターンが生まれます。そこにボランチの位置から効果的なパスを出せる柴崎岳選手が絡み、常に相手が嫌がるところにチャレンジしているように感じました。ウルグアイ戦で日本はシュートのこぼれ球を2度に渡って押し込みましたが、あれも相手が嫌がるところを攻略し、シュートを撃てる選手が増えたことに起因しています。
3点目は、「Jリーグ下部組織の出身選手」が互いに近くでプレーし、コンビネーションやインスピレーションがマッチングしている点です。
先ほど挙げた2列目の中島、南野、堂安の3選手は、それぞれ東京ヴェルディ、セレッソ、ガンバの下部組織でコンビネーションを駆使しながら攻撃する術を学んできました。タイプの部分と感性の部分で近い選手が同時に出場する効果は、ロシア・ワールドカップで乾選手、香川真司選手の元セレッソコンビ(山口蛍選手を含めれば“トリオ”)が明確に示してくれました。
ワールドカップ予選の時はそこに清武弘嗣選手もいました。セレッソでコンビネーションを磨いてきた複数のセットを起用する利点は、日本代表のような調整時間は限られている状況下では、きわめて大きなアドバンテージになります。
現代表は、練習で合わせた時間で言えば上のセレッソの選手たちより断然少ないと思いますが、それぞれがすでに海外である程度の実績、経験を積んでいることもプラスに働いていると思います。海外に行けば日本人選手は、外国籍いわゆる助っ人になります。その扱い、感覚で戦えるようになったことで、ウルグアイのような強豪チーム、外国籍との試合でも互角以上に渡り合えたのだと思います。
先ほど挙げた2列目の中島、南野、堂安の3選手は、それぞれ東京ヴェルディ、セレッソ、ガンバの下部組織でコンビネーションを駆使しながら攻撃する術を学んできました。タイプの部分と感性の部分で近い選手が同時に出場する効果は、ロシア・ワールドカップで乾選手、香川真司選手の元セレッソコンビ(山口蛍選手を含めれば“トリオ”)が明確に示してくれました。
ワールドカップ予選の時はそこに清武弘嗣選手もいました。セレッソでコンビネーションを磨いてきた複数のセットを起用する利点は、日本代表のような調整時間は限られている状況下では、きわめて大きなアドバンテージになります。
現代表は、練習で合わせた時間で言えば上のセレッソの選手たちより断然少ないと思いますが、それぞれがすでに海外である程度の実績、経験を積んでいることもプラスに働いていると思います。海外に行けば日本人選手は、外国籍いわゆる助っ人になります。その扱い、感覚で戦えるようになったことで、ウルグアイのような強豪チーム、外国籍との試合でも互角以上に渡り合えたのだと思います。